妊活中は生ものやカフェインなど、さまざまな食品を制限しなくてはなりませんよね。 実は、私たちにとって身近な調味料である白砂糖も、妊活中は避けるべき食材であることをご存知ですか? 白砂糖は、妊娠に関する体内のさまざまな機能を低下させ、妊活の妨げとなることがあります。
ここでは、白砂糖が妊活に与える悪影響と、毎日の食生活の中で白砂糖を減らすための方法について解説していきます。
妊活にNGなのは精製した白砂糖
砂糖には白砂糖と茶色っぽい砂糖の2種類があり、どちらも原料はサトウキビやテンサイなどといった植物のしぼり汁です。
上白糖やグラニュー糖などの白砂糖は、精製によりビタミンやミネラルを含む不純物取り除いて白くしています。 反対に、黒砂糖やてんさい糖、きび砂糖などの茶色っぽい砂糖は、精製していないため自然のままの色をしています。 妊活に悪影響を及ぼすのは、精製した白砂糖のほうです。
なぜ白砂糖は妊活によくないの?
糖分は体内でビタミンBやカルシウムと結びつき、エネルギーとして分解されます。 白砂糖はこれらの成分を持っていないため、エネルギーに変わる際、体内にあるビタミンBやカルシウムを消費してしまいます。
ビタミンBは血液を作るためにも必要なため、不足すると血液不足になります。すると、子宮や卵巣にも十分な血液が送られず、妊娠する力が弱まってしまうのです。 カルシウムが不足すると、それを補うために分泌される副甲状腺ホルモンの働きにより、基礎体温が不安定になります。 また、カルシウム不足は妊活の大敵であるイライラの原因にもなります。 このようなことから、妊活中の白砂糖は避けるべきといえるのです。 では、白砂糖をとらないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
妊活中に白砂糖を避けるためのポイント
砂糖を多く使った食品は避ける
白砂糖の摂取量を減らすには、砂糖をたくさん使った食べ物を口にしないのが一番です。 小腹が空いたときは、甘いお菓子ではなく、ナッツやドライフルーツなどでお腹を満たすようにしましょう。 飲み物についても注意が必要です。ジュースや炭酸飲料、スポーツドリンクなどの冷たくて甘い飲み物には、1缶あたり角砂糖10個分程度の砂糖が使われています。 人間の舌は温度が低くなるほど甘みを感じなくなるので、砂糖をたくさん使わないとおいしくなくなってしまうのです。 妊活中の飲み物は、温かい無糖のノンカフェインティーがベストです。
白砂糖以外の甘みで代用する
料理で甘みをつけたいときは、精製されていない砂糖を使うようにしましょう。 ハチミツやメープルシロップといった自然の甘みも、ビタミンやミネラルを含んでおり、白砂糖の代用としておすすめです。 また、これらは料理にコクや風味を出してくれるというメリットもあります。
ただし、色がついていて体によさそうだからといって、三温糖を使うのはNGです。 三温糖は、白砂糖を精製したとき残った液体を煮詰めただけのもの。白砂糖と同様、ビタミンやミネラルはほとんど含まれません。 また、三温糖には色づけのため、発がん性物質であるカラメル色素が使われていることもあり、白砂糖以上に注意が必要です。

どんなに白砂糖を取り過ぎないよう気を付けていても、ときには無性に甘いものを食べたくなってしまうこともあると思います。 そんなときには、小さめのスイーツをゆっくり味わいながら食べましょう。 我慢のしすぎはストレスになるので、かえって妊活によくありません。穏やかな気持ちで赤ちゃんを迎えるためにも、砂糖や甘いものとは上手に付き合っていきましょう。