空気が乾燥する秋は、肌も乾燥しやすいシーズンです。その乾燥を防ぐには、肌の保湿ケアを念入りに行うだけでなく、体の内側からケアすることも大切だってご存知でしたか?
乾燥によるカサカサ肌&トラブル肌を防ぐために、体の中からできる乾燥対策をチェックしてみましょう。
体の内側から行う乾燥肌対策①:血行を良くする
血液の流れは、肌の美しさと深く関係しています。血流が悪くなると美しい肌を保つために必要な栄養素が行き渡らなくなり、乾燥を始めとしたさまざまな肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
血行を良くする方法はたくさんありますが、その中でも入浴はとても重要です。シャワーだけで済まさず、38~40℃のお湯に20分ほど浸かって、体をしっかり温めましょう。その他、適度な運動、マッサージ、ツボ押しなども効果的です。
体の内側から行う乾燥肌対策②:タンパク質を摂る
肌の乾燥を防ぐためには、化粧品で保湿するだけでなく、肌本来の保湿力を高める必要があります。その鍵を握るのが、角質層に存在し、水分を保持している天然保湿因子です。
天然保湿因子はアミノ酸を原料に作られています。つまり肌本来の保湿力を高めるには、アミノ酸を含むタンパク質を十分に摂る必要があるのです。
タンパク質が豊富に含まれているのは、肉、魚、乳製品、卵、大豆製品など。それぞれ肌に良いビタミンやミネラルも含まれていますから、動物性・植物性にこだわらず、バランス良く食べるようにしましょう。
体の内側から行う乾燥肌対策③:良質な油を摂る
肌のうるおいは天然保湿因子だけでなく、皮脂や細胞間脂質などによっても保たれています。そのため、適度な油分を補給することも大切です。
ただし、油なら何でも良いというわけではありません。肌や体の健康を保つためには、体内で生成されないオメガ3を含む油を摂ることが大切だといわれています。オメガ3は亜麻仁油、エゴマ油、くるみ、青魚に豊富に含まれていますから、積極的に取り入れましょう。
体の内側から行う乾燥肌対策④:腸内環境を整える
腸内環境が悪くなると有害物質が発生し、肌の代謝が低下する原因になります。また、腸内に老廃物が溜まると血流が悪くなるともいわれています。くすんだ乾燥肌を防ぐには、腸内環境の正常化も欠かせないのです。
なお、腸内環境も毎日の食事に左右されています。善玉菌を増やすことに役立つ乳酸菌、食物繊維、オリゴ糖を、毎日少しずつ摂るようにしましょう。運動やマッサージで腸を適度に刺激することも、老廃物の排出に効果的です。
私たちの肌のコンディションは、毎日の習慣や食事によって変化しています。スキンケアも大切ですが、体の内側から働きかけて、乾燥に負けない美しい肌を作っていきましょう。