妊婦が風邪をひくと、薬を飲めずになかなか症状が治まらないことがよくあります。お腹の赤ちゃんへの影響も気になりますし、妊娠中の風邪はできるだけ避けたいですよね。風邪予防は、日頃から意識して行うことが大切です。妊婦が毎日実践したい風邪予防の方法をご紹介します。

風邪をひくメカニズム

風邪の主な原因は、ウイルスによる鼻やのどの感染です。風邪をひいている人の鼻水などの体液がついたものに触れたり、咳やくしゃみで飛び散った唾液が口や鼻から入ったりして感染します。通常は体の免疫機能によってウイルスを排出できますが、妊娠中など免疫機能が低下していると、風邪をひきやすくなります。

妊婦の風邪予防法

手洗いとうがいを徹底する

外出先から帰宅したら、まずは手洗いとうがいをしっかり行いましょう。どんなに気をつけていても、ウイルスが付着した場所を触っているかもしれません。しっかりと泡立てた石鹸で、手首や手のひら、指の間や爪先まで丁寧に洗いましょう。すすぎ残しがないように洗い流し、清潔なタオルで拭き取ります。うがいは、1杯目に口をゆすぎ、2杯目で上を向いて喉の奥までガラガラうがいをして、3杯目で再びしっかりゆすぎましょう。

のどを潤して乾燥を防ぐ

のどが乾燥すると、ウイルスが粘膜に付着しやすくなります。自宅では加湿器を利用して、一定の湿度を保つ環境を整えましょう。職場が乾燥している場合は、小型の卓上加湿器がおすすめです。また、外ではこまめに水分を摂取したり飴をなめたりして、のどの乾燥を防ぎましょう。

外出時はマスクを着用する

マスクは、口や鼻から侵入するウイルスを防ぐ有効な防御策です。電車やバスなど、大勢の人と密閉された空間にいる場合は、必ずマスクを着用しましょう。せっかくマスクをつけていても、鼻が出ていたり隙間が空いていたりすると意味がありません。サイズの合った商品を選び、口と鼻をしっかり覆って顔にフィットさせるように注意しましょう。

疲れやストレスをためこまない

妊娠中はホルモンや自律神経のバランスが崩れがちで、ストレスを感じやすい状態です。また、体がどんどん変化するので、以前なら簡単にできていた家事や仕事が難しくなることもあります。疲れやストレスは免疫機能を低下させる原因となるので、適度に休み、睡眠と栄養を十分にとるように心がけましょう。

妊娠風邪

敏感になりやすい妊活中は、ストレスがつきもの。赤ちゃんを授かるために一生懸命になり、気づかないままストレスをため込んでいる場合があります。妊活は長期戦になる可能性もあるので、上手にストレスを発散できるように肩の力を抜いて過ごしましょう。

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