妊娠を望んで努力を続けていても、なかなかうまくいかずに悩んでいる女性は少なくありません。妊活中はさまざまなストレスを受けやすく、そのストレスが不妊の原因となっているケースも多いといわれています。ストレスが妊活に与える影響や、上手にストレスを解消する方法についてご紹介しましょう。

なぜストレスが妊活に影響するの?

外部から刺激を受けたときに身体や心に生じる反応を、ストレス反応といいます。ストレス反応に対して不快に感じている状態を、私たちは「ストレスを受ける」と表現します。 妊娠には、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという女性ホルモンが関わっています。このふたつの女性ホルモンを分泌するように卵巣に指令を出すのは、脳の視床下部です。視床下部はストレスの影響を強く受ける場所であり、過度なストレスはホルモンバランスが乱れる原因に。ホルモンが正常に分泌されないと、排卵障害や着床障害が起こって妊娠しづらくなる恐れがあります。

妊活中に感じるストレス

周囲の人との関係

「こどもはまだ?」という何気ない発言や、両親や親戚からのプレッシャーに苦しむ方は多いでしょう。また、友人の妊娠や出産報告を素直に喜べない自分に自己嫌悪を感じることも。妊活中は、人づきあいそのものがストレスになる場合もよくあります。

夫婦間での温度差

パートナーが非協力的であったり、妊活についての意見が食い違ったりと、妊活中に夫婦の関係がぎくしゃくするケースがあります。妊活は夫婦ふたりでするものですが、お互いに余裕がなくなって喧嘩が増えてしまうことが多いようです。

病院通いや治療

不妊治療中は病院での治療が最優先となるため、仕事やほかの予定とのやりくりが重荷になりやすくなります。また、女性は特に検査や注射などの身体的負担をつらく感じる場合も少なくありません。時間もお金もかかる不妊治療は、通院自体がストレスになる可能性があります。

妊活中におすすめのストレス解消法

自分のために時間を使う

妊活中は、好きなことややりたいことを我慢する生活を送りがちです。妊娠しやすい習慣を意識するのは大切ですが、ときには自由に時間を使ってみましょう。美容院に行ったり、マッサージを受けたり、旅行に出かけたりするのも気分転換になります。自分へのご褒美として、ちょっとした贅沢を楽しみましょう。

感情を表に出す

妊娠を望んで努力を続けている間は、期待と不安で気持ちが不安定なものです。ネガティブな感情が芽生えるのは当然ですし、感情を抑え込む必要はありません。パートナーに気持ちを伝えて、ときには思いきり泣くことも大切です。不安や怒りにふたをせず、外に出してすっきりしましょう。

がんばるのをやめる

妊活中の方は、がんばりすぎてしまう傾向があります。疲れを感じているようであれば、思い切って休んでみるのも一つの方法です。妊活をやめたらすぐに妊娠したという例も多く、妊活から少し離れてみることも大切かもしれません。

妊活ストレス

敏感になりやすい妊活中は、ストレスがつきもの。赤ちゃんを授かるために一生懸命になり、気づかないままストレスをため込んでいる場合があります。妊活は長期戦になる可能性もあるので、上手にストレスを発散できるように肩の力を抜いて過ごしましょう。

コラム一覧へ