タンパク質は運動をする人に限らず、すべての人にとって必要不可欠な栄養素です。 筋トレをして体を鍛えている人の多くは、プロテインを飲んでタンパク質を摂取しているものです。プロテインは筋トレによるボディメイクに高い効果を発揮してくれますが、これはなぜなのでしょうか?
ここでは、筋肉を育てるためにタンパク質が必要となる理由について詳しく解説いたします。

筋トレ後にはタンパク質の摂取が必要?

人間の体は約半分が水分ですが、この水分を除いた状態では半分以上がタンパク質でできています。タンパク質では筋肉をはじめ、内臓や血液、皮膚や髪などさまざまな組織を形成する、人体に必要不可欠な栄養素なのです。
タンパク質によって作られた体の部位は常に新陳代謝を繰り返し、新しいものに入れ替わっています。特に、筋トレなど激しい運動をしたときには筋肉の分解が起こりやすいもの。トレーニング後に筋肉細胞が分解された状態をケアするためには、タンパク質を摂取して筋肉を修復するのが効果的なのです。

タンパク質はどんなタイミングで摂取すべき?

人の体の中には多くのアミノ酸が存在しており、これらがタンパク質に変化して筋肉を形成します。筋トレの直後は体内のアミノ酸がタンパク質に変化するタンパク同化作用が起こりやすく、筋肉の形成も盛んになるものです。 これまでの研究により、タンパク同化作用を得やすいのは、運動後45分以内であることが分かっています。このタイミングでタンパク質を摂取すれば筋肉量がアップしやすくなります。しかし、運動後120分程度経過するとタンパク同化作用は普段と同程度に戻ってしまうのだそう。筋力を効率的に増やしたいのなら、運動直後にプロテインを摂取するのがおすすめです。

筋肉の超回復のためにタンパク質を摂ろう

筋肉量をアップさせるためには、筋トレによって筋肉を動かして一旦その組織を壊し、これを修復するというサイクルを繰り返すのが効果的です。このサイクルの中でより強い筋肉が作られていくことを、筋肉の超回復と呼びます。
筋トレをすると、体は大量のエネルギーを消費します。つまり、筋トレ後の体というのはエネルギーが枯渇し飢餓に近い状態になっているということ。この状態の体にタンパク質を補充すると、普段よりも吸収率が高くなります。
筋肉の超回復のためには、使った筋肉を必要な時間休ませることが大切です。筋肉を休ませる間にはタンパク質をはじめとした栄養素をしっかりと摂取し、筋肉の修復を促すようにしましょう。

プロテイン

筋トレをしたあとには、筋肉の成長を促すためにも十分なタンパク質を摂取するよう心がけたいものです。 タンパク質は食事から摂取することももちろん可能ですが、より効率的に筋肉を鍛えたいのならプロテインを取り入れるのがおすすめです。筋トレをする日だけでなく、筋肉の超回復を促すための休息日にもプロテインを摂取し、上手に筋肉を育ててみてくださいね。

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