「現代人にはカルシウムが不足しがち」という話をよく聞きますよね。 カルシウムは私たちの体に無くてはならない栄養素の1つです。しかし、近年では食生活の変化によって十分なカルシウムを摂取できていない方も増えています。カルシウムが不足すると体にはさまざまな不調が起こるので気をつけたいですね。 そこで今回は、カルシウム不足を防ぐための方法についてご紹介いたします。

現代人はカルシウム不足? その理由とは

カルシウムは、成人の場合1日650~800mgを摂取することが推奨されています。しかし、カルシウムは体内への吸収率が低いという特性があり、なかなか推奨される量を摂取できないのが現状です。さらに、カルシウムは尿から排出されるほか、爪や髪の脱落によっても失われやすいのです。 これに加え、現代人の食生活の変化もカルシウム不足に拍車をかけています。カルシウムを多く含む食品には、魚介類や乳製品などが挙げられます。こういった食品を食べる機会が減ると、カルシウムは不足しやすくなるのです。

カルシウム不足が体にもたらす悪影響

カルシウム不足は体にさまざまな不調をもたらします。 カルシウムといえば、歯や骨を丈夫にしてくれる働きがよく知られています。カルシウムが不足すれば歯や骨が十分な強度を得られなくなり、骨折や虫歯が起きやすくなることもあるので気をつけたいですね。 カルシウムは骨粗しょう症や神経痛、認知症といったさまざまな症状を予防してくれます。また、カルシウムには筋肉の収縮をサポートする働きがあり、不足すると全身の筋肉細胞が動きにくくなることもあります。

カルシウム不足を改善する方法をチェック!

カルシウムは主に動物性食品に含まれています。牛乳やチーズといった乳製品のほか、小魚や桜えび、しらすといった魚介類からカルシウムを意識的に摂取したいですね。また、カルシウムは水菜や小松菜、切り干し大根といった野菜類や大豆製品からも摂取できます。 カルシウムを食事から十分に摂取するのが難しい場合には、毎日の生活にサプリメントなどの健康食品を取り入れるのも1つの方法といえます。

カルシウムの吸収率を高める方法は?

カルシウムは体に吸収されにくい栄養素といわれ、その吸収率はなんと25~50%程度に留まるのだそう。せっかくカルシウムを摂取するのなら、できるだけ体内への吸収率を高めたいものですよね。 カルシウムの吸収率をアップさせるためには、マグネシウムやビタミンDを含む食品を一緒に摂取するのが効果的といわれています。魚介類や海藻類に加え、ナッツやきのこ類を摂取するよう心がければ、カルシウムの吸収率を上げることができますよ。

カルシウム

カルシウムは、成長期の子どもから骨が脆くなりやすい高齢者まで、あらゆる年代の方に必要な栄養素です。カルシウムが不足すると体には不調が起こりやすくなるので十分に気をつけたいですね。健康的な毎日を送るためにも、食事やサプリメントなどから効率的にカルシウムを摂取するよう意識してみましょう。

コラム一覧へ