妊活というと”30代から始めるもの”というイメージがありますが、日本のある調査では20代後半から始める人が多いと報告されています。近年では妊活の早期化が進み、考え方や具体的な取り組み方も変わってきているのです。 この変化にはどのような背景が関係しているのか、20代から始めておきたい妊活方法と一緒に見ていきましょう。

妊活は早期化に。20代後半から始める人が多い

全国の10代~60代の男女24,992人を対象にした2019年の調査によると、約3人に1人が20代後半から妊活を始めていることが分かっています。また、妊活に対して積極的に関与している夫婦の割合も、2018年より増加傾向にありました。 これには、「妊娠は簡単じゃない」「育児には体力がいる」といった情報が、以前よりも耳に入るようになったためだと考えられます。 また、妊娠率が35歳から低下すること、卵子の数が加齢とともに減ることも以前より知られるようになりました。このことも、妊活が早期化している理由といえるでしょう。今の時代、20代から妊活を始めることも珍しくはないのです。

20代から意識したい妊活方法

基礎体温を測る

妊娠のためには排卵のタイミングを知る必要がありますから、基礎体温の計測こそ妊活に必要不可欠です。できるだけ毎日測って、グラフに記しておきましょう。 データをスマホに送ってグラフ化してくれるもの、ショーツなどに挟んだまま寝るだけで朝には計測できるものなど、さまざまな種類の基礎体温計が登場していますから、ライフスタイルに合ったものを選んでみてはいかがでしょうか。

婦人科を受診する

妊活中は、体に異常がないか調べておくことも大切です。たとえ不安な要素がなくても婦人科に行き、卵巣機能などを検査しましょう。 卵子の数をチェックできる検査を受けておけば、現時点での妊娠力も知ることができます。異常がなかった場合も、1年に1回程度の定期的な検診をおすすめします。

パートナーと話し合う

妊娠は1人でできるものではありません。パートナーと時間を設けて、妊活についてゆっくり話し合いましょう。たばこやストレスは妊娠の妨げになりますから、2人で禁煙やストレスケアも進めておきたいですね。 また、夫婦間だけでなく周囲とも積極的にコミュニケーションをとり、悩みを相談できる環境を整えておくと安心です。

葉酸を積極的に補給する

葉酸は赤ちゃんの神経管の形成に関係する栄養素で、妊活中から積極的に摂る必要があります。 枝豆、納豆、鶏レバー、のりなどに含まれていますが、食事から多く吸収することは難しいといわれているので、サプリメントを上手に併用しましょう。

体を冷やさない

体が冷えるとホルモンバランスが崩れ、妊娠力の低下につながってしまいます。20代のうちは代謝が良く、あまり冷えを意識しにくいものですが、薄着や冷たい飲食物による”うっかり冷え”には気をつけましょう。 腹巻きやレッグウォーマーなどで体を温める、飲み物は常温以上の温度で飲むなど、毎日のちょっとした温活を心がけてくださいね。また、入浴はシャワーだけで済まさずに、湯船につかって体の芯まで温まりましょう。

コラーゲンヒアルロン酸

妊活のスタートは、早ければ早いほどいいといわれています。 今では、独身のうちから妊活を始める20代女性も少なくないのです。頑張りすぎるとストレスになってしまいますから、ゆるく楽しみながら始めてみてはいかがでしょうか。

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