季節の変わり目など、気候や環境に変化がある時期は肌の調子も不安定になりがちです。そのような”ゆらぎ肌”を少しでも安定させようと、保湿ケアに力を注いでいる方も多いのではないでしょうか。
もちろん保湿も大切ではありますが、ゆらぎ肌を予防・改善するためには、スキンケアの基本ともいえる洗顔の見直しが必要です。その理由を、ゆらぎ肌ケアに取り入れたい洗顔方法と一緒にチェックしてみましょう。

ゆらぎ肌に”洗顔の見直し”が必要な理由とは

ゆらぎ肌が生じるのは、肌のバリア機能が低下しているためだと考えられています。 バリア機能が弱くなると、ホコリ、花粉、紫外線などの外部刺激を受けやすくなり、かゆみや赤みなどが現れてしまうのです。

そもそも肌のバリア機能は、皮膚表面にある角質層が担っています。角質層にうるおいが満たされていると、バリア機能がしっかり働き、肌を守る盾になってくれます。

しかし、間違った洗顔を続けた場合、角質層が傷ついたり、乾燥が進んだりして、バリア機能が低下してしまいます。これでは、いくら保湿ケアを徹底しても、肌の状態は安定しません。このことから、ゆらぎ肌を予防・改善するためには、まずは毎日の洗顔方法を見直すことが大切だといえるのです。

ゆらぎ肌ケアにつながる洗顔方法

熱いお湯を使わない

皆さんは顔を洗うとき、どれくらいの温度の水を使っていますか? 「高い温度のお湯を使っている」という方は要注意。熱いお湯を使うと肌本来の保湿成分が流れ出し、乾燥とバリア機能の低下を招いてしまいます。
洗顔に使う水の温度は、30~32℃程度のぬるま湯が適切です。「少し冷たいかな」と思うくらいを目安にしましょう。

クリーミーな泡が作れる洗顔料を選ぶ

ゆらぎ肌を防ぐためには、洗顔料を見直すことも大切です。バリア機能を担っている角質層を傷つけないように、クリーミーな泡が作れる洗顔料を選びましょう。 濃密な泡がクッションになることで、肌を刺激から守ることができますよ。肌が乾燥しがちな方には、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合された洗顔料もおすすめです。

肌に直接触れずに洗う

洗顔の際、汚れを浮かせようと肌をゴシゴシとこすっていませんか? そのようなゴシゴシ洗顔は角質を大きく傷つけ、バリア機能を著しく低下させてしまいます。 くれぐれも肌には直接触れず、指を少し浮かせて、泡だけをくるくると動かすようにしましょう。濃密な泡であれば、それだけで汚れを十分吸着してくれますよ。

洗う順番に気をつける

パーツごとの洗う順番は、Tゾーン→Uゾーン→目元・口元が理想的です。皮脂量が多いパーツから洗い、皮脂量の少ないパーツを後回しにすることで、ベタつきと乾燥の両方を防ぐことができます。 特に頬、目元、口元は乾燥しやすく、ゆらぎ肌が生じやすいパーツですから、泡を乗せる程度で十分でしょう。

すすぎは丁寧かつ短時間で

「すすぎには時間をかける」という方も多いかと思いますが、あまりにも長くすすいでいると、肌の保湿成分がどんどん水に溶け出してしまいます。 洗顔料が残らないように丁寧にすすぐことは大切ですが、落としきったらそれ以上時間をかけないようにしましょう。

ゆらぎ肌

ゆらぎ肌には過剰なケアも刺激になるため、できるだけシンプルなスキンケアにシフトすることが大切です。 まずは肌を守るやさしい洗顔をおこない、焦らずゆっくりバリア機能を回復させていきましょう。

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