日本の夏はとにかく暑く、きちんと対策をしないと熱中症になってしまうことがあります。特に、大人に比べて体が未発達な子どもは暑さの影響をより受けやすいので十分気をつけたいものです。 子どもは自分で体温調節や水分補給などの対策をおこなうことが難しいので、周囲の大人がしっかりと管理してあげることが大切です。
今回は、真夏に意識しておきたい子どもの熱中症対策について詳しく解説いたします。

子どもは熱中症になりやすい?

夏の暑い日には、子どもの脱水が起こりやすいので気をつけましょう。
乳幼児や小さな子どもは体温調節機能が未発達で、体に熱がこもることがあります。また、身長が低いためアスファルトの照り返しの熱を受けやすく、大人よりも暑さを感じやすくなるのです。 更に、遊びに夢中になり帽子をかぶり忘れたり、水分補給が疎かになったりというケースも少なくありません。ときには室内で熱中症を起こすこともあるので、常に油断せず対策しておきましょう。

夏を元気に乗り切る、子どもの熱中症対策4つ

こまめに水分補給を促す

夏は、のどが渇く前にこまめに水分補給をすることが大切です。がぶ飲みではなく少しずつ飲めるよう促してあげましょう。ミネラルを補給できるスポーツドリンクのほか、利尿作用の少ない麦茶やそば茶を飲ませるのもおすすめです。 ただしスポーツドリンクには糖分も含まれるため過剰な摂取には注意しましょう。
汗をたくさんかいたときには塩分タブレットなどで塩分補給をすることも大切です。

暑さを避ける工夫をする

暑さのピークの時間帯に長時間屋外で過ごすのはおすすめできません。外遊びは午前の涼しい時期に済ませたり、日陰で遊ばせたりと工夫しましょう。 熱のこもらない素材の衣服を着せ、帽子をかぶらせることも大切です。 屋外を移動するときには、照り返しの強い場所を避け、地下街を通ったり車や公共交通機関を上手に使ったりしましょう。

暑い場所への置き去りは厳禁

留守番中や車内への置き去りによる熱中症も起きているので気をつけたいものです。
短時間だからと子どもを置き去りにすると、室内や車内の温度が一気に上昇してしまうことがあり、とても危険です。 「冷房をつけているから」と置き去りにした結果、なにかの拍子でエアコンが切れてしまったケースもあります。トラブルを避けるためにも、子どもの置き去りは絶対にやめましょう。

生活習慣を整えることも大切

暑さに負けない体を作ることも熱中症対策になります。食事できちんと栄養を摂取し、夜はぐっすりと眠るようにすれば、熱中症のリスクを減らせるのです。
また、ある程度体力をつけておくことも重要です。本格的に暑くなる時期より前から適度に運動をさせれば体が強くなり、体温の発散もうまくできるようになっていきます。

子供熱中症

子どもの熱中症を防ぐためには、保護者が注意深く対策することがなによりも大切です。
熱中症は一度発症すると長期の入院が必要になったり、後遺症が残ったりする恐ろしい症状です。最悪の場合命にかかわるケースもあるので、油断せずに十分な熱中症対策をしておきましょう。

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