小鼻のふちから口の両側に向かってできてしまうシワは、ほうれい線と呼ばれます。 ほうれい線ができると老け込んで疲れた雰囲気に見えるので、できるだけほうれい線を目立たせないよう対策しておきたいものです。 ほうれい線は深く肌に刻まれるのでシワと思われがちですが、実はその原因は肌のシワではなくたるみなのです。
ここではほうれい線ができる原因と、効果的な対策方法について解説していきます。

ほうれい線はシワではなくたるみなの?

肌に刻まれるほうれい線は、単なるシワではなく肌のたるみが大きな要因となっています。
ほうれい線の下の頬骨の部分にある靭帯には、頬の筋肉や皮膚を引き上げる役割があります。 靭帯にはもともとある程度の弾力がありますが、ほうれい線の靭帯から弾力が失われてしまうと肌にこわばりが起き、頬の筋肉や皮膚を引き上げる力がなくなってしまうのです。 すると頬がたるみやすくなり、ほうれい線が生じてしまいます。
また、表情筋の衰えや肌内部のコラーゲンの劣化によってハリや弾力が失われることも、ほうれい線の大きな原因です。 ほとんどの場合、ほうれい線は靭帯の衰えと肌の弾力の衰えが相互に原因となって進行していきます。
特に、乾燥が続いたり日焼けによってダメージが起きたりすると、肌のたるみは一気に悪化してしまうこともあります。

たるみによるほうれい線を改善するケア方法は?

肌のたるみによって進行するほうれい線は、放置しているとどんどん進行してしまうので気をつけたいものです。
ほうれい線が深く刻まれてしまう前に、適切なケアをしておきましょう。

1. ほうれい線には保湿対策が有効!

たるみを防いで肌の弾力やハリを保つためには、保湿をしっかりとおこなうことが大切です。
コラーゲンを増やしてくれるというレチノールやビタミンC誘導体が配合されている肌ケアアイテムで、肌内部のこわばりを改善していきましょう。

2. スペシャルケアでたるみを改善する

肌のコンディションが気になるときには、普段の保湿にスペシャルケアを追加してみましょう。
週に一度程度パックをしてたっぷりと保湿を行き渡らせるのもいいですし、ホットタオルでじっくりと血行を促進して肌質改善を目指すのもおすすめです。

3. 表情筋エクササイズをしてみよう

肌のたるみを防ぐためには、表情筋エクササイズを取り入れるのが効果的です。
口を大きく動かすようにしながらあいうえおと繰り返し発音するだけのエクササイズでも、表情筋はかなり鍛えられます。 口を閉じたまま歯の表面をなめるエクササイズもあります。舌で上の歯から下の歯へ、時計回りに全部の歯をなめていくトレーニングを1日10回程度おこない、これを毎日続けてみましょう。

ほうれい線

肌のたるみは放置しているとほうれい線の原因になってしまうので、早めに対処することが肝心です。
きちんと保湿ケアをしていればたるみによるほうれい線の出現はある程度防げます。これに加えて肌エクササイズを取り入れるなどして、たるみのない健康的な肌をキープしたいものです。

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