顎ニキビは比較的女性に多い肌トラブルで、大人ニキビとも呼ばれています。ホルモンバランスの乱れが深く関係しているため、改善のためには正しいスキンケアとインナーケアが欠かせません。
ホルモンバランスの乱れが顎ニキビを引き起こすメカニズムを、対策方法と一緒に探ってみましょう。
顎ニキビとホルモンバランスの関係とは
顎には皮脂腺が集中しているため、皮脂の分泌量が多くなるとニキビができやすくなります。そんな皮脂の分泌を促すきっかけになるのが、ホルモンバランスの乱れです。
睡眠不足が続いたとき、ストレスが溜まったときなどは、皮脂量を増やす男性ホルモンが優位になり、顎ニキビができやすくなってしまうのです。 男性ホルモンには皮膚を硬くする作用もあるため、炎症をともなう赤ニキビやしこりニキビも生じやすくなります。
女性の場合は、生理前にも注意が必要です。生理前に増加する女性ホルモンの1種、黄体ホルモンは皮脂の分泌を促すため、顎ニキビに悩まされやすくなります。
このように顎ニキビにはホルモンバランスが大きく関係していますから、皮脂量を整えるスキンケアとともに、体調を整えるインナーケアを心がけましょう。
顎ニキビを防ぐスキンケア&インナーケア方法
やさしく丁寧に洗う
顔をゴシゴシと強く洗ったり、1日に何度も洗顔したりすると、刺激や乾燥の影響でかえって皮脂の分泌量が増えてしまいます。
洗顔は朝晩の1日2回まで、洗顔料の泡をクッションにしながらやさしく洗うことが大切です。泡を乗せてすすぐだけでも、余分な皮脂が落ちていきますよ。 フェイスラインは泡が残りやすいので、手のひらに溜めたぬるま湯で丁寧にすすぎ流しましょう。
油分の少ないアイテムで保湿をする
皮脂の分泌量が多い部分にクリームやオイルを使うと、ベタつきや毛穴詰まりの原因になります。 化粧水でたっぷり水分を与えたあとは、油分の少ないジェルや軽いテクスチャーの乳液を使ったほうが安心です。
混合肌の場合は、乾燥しやすい頬や目元にはクリームを使い、Tゾーンや顎にはジェルを使うなど、スキンケアアイテムを使い分ける方法がいいでしょう。
睡眠を十分にとる
睡眠不足は、ホルモンバランスが乱れる原因になります。夜ふかしは控えて、毎日十分な睡眠をとりましょう。
運動を取り入れる
運動不足だと、体が疲れず寝つきが悪くなることがあります。デスクワークに就いていて運動量が少ない方は、ウォーキングやジョギング、簡単な筋トレなどを習慣にしてみましょう。 血行が良くなるため、肌の新陳代謝も活発になりますよ。
ストレスを溜めない
ストレスは心身を緊張させ、ホルモンバランスの崩れを招きます。 なるべくストレスになるようなことを避け、万が一ストレスを溜めてしまったときは心から楽しいと思える趣味や運動などで解消しましょう。
ニキビで悩みすぎるとそれがストレスになることがありますから、できるだけ悩まず気楽に考えることも大切です。

正しいスキンケア&インナーケアで顎ニキビゼロへ
顎ニキビは炎症を生じやすく、悪化するとニキビ跡の原因にもなってしまいます。 できてから慌てるのではなく、普段から正しいスキンケアとホルモンバランスを整えるインナーケアを習慣にして、顎ニキビができにくい肌を育てていきたいですね。