「人の名前がすぐに出てこない」「さっき置いたはずの鍵が見つからない」……そんな経験が増えると、不安を感じてしまいますよね。しかし、加齢に伴う物忘れの多くは、脳の自然な変化や日々の生活習慣が影響しているものです。今回は、物忘れが増えたときに考えられる原因と、日常生活で取り入れやすい対策方法をご紹介します。

 

物忘れが増えたときに考えられる原因

 

脳の情報処理スピードの変化

年齢を重ねると、脳の神経細胞のネットワークが変化し、新しい情報を覚えたり、蓄積した情報を引き出したりするスピードが緩やかになります。これは忘れたというよりも、脳の検索機能に時間がかかっている状態といえるでしょう。

注意力と集中力の低下

日々の忙しさや疲れによって、物事に対する注意力が散漫になることも原因の一つです。何かをしながら別の用事を考える「ながら作業」が増えると、脳が情報を十分に刻み込めず、記憶の抜け落ちが発生しやすくなります。

慢性的なストレスと睡眠不足

脳の記憶を司る「海馬」という部分は、非常にデリケートです。強いストレスを感じ続けたり、睡眠不足が続いたりすると、脳の疲労が蓄積し、一時的に記憶力が低下することがあります。心身のコンディションは、そのまま脳の働きに直結しているのです。

 

脳を活性化! 今日から始めたい物忘れの対策方法

 

有酸素運動で「脳の血流」を促す

ウォーキングなどの軽い有酸素運動は、脳の血流を改善し、記憶を司る海馬の活性化を促します。1日20〜30分程度、景色を楽しみながら歩く習慣を取り入れてみましょう。リズミカルな歩行を続けると「幸せホルモン」セロトニンが分泌されるうえに自律神経が整いやすくなるため、ストレス対策にも効果的です。

「指先」と「言葉」を積極的に使う

料理や手芸、楽器演奏といった指先を細かく動かす行為は、脳の広い範囲を刺激します。また、日記を書いたり、その日にあった出来事を誰かに話したりしてアウトプットする習慣もおすすめです。記憶を脳に定着させる強力なトレーニングになります。

「脳の栄養バランス」を整える

食事は脳の健康を支える土台です。青魚に多く含まれるDHAやEPAは、脳の神経細胞をスムーズに働かせる助けとなります。青魚を食べる機会が少ない場合は、DHAやEPA配合のサプリメントを活用するのも一つの方法です。

メモを「脳の補助」として活用する

「すべて覚えよう」とするプレッシャーは、脳に余計な負荷をかけます。買い物リストや予定などはこまめにメモに書いて、脳のワーキングメモリを空けてあげましょう。余裕ができれば、重要なことへの集中力が高まります。

質の高い睡眠で「脳の掃除」をする

脳は睡眠中、昼間の情報を整理・定着させるとともに、不要な老廃物を排出しています。つまり、質の高い睡眠は、記憶をクリアに保つために欠かせないプロセスです。毎日できるだけ決まった時間に就寝し、7時間程度の良質な睡眠を確保しましょう。

「前向きな習慣」が物忘れ対策につながる

 

物忘れは、「少し生活を整えてみませんか?」という脳や体からのサインかもしれません。適度な運動や十分な睡眠など、前向きな習慣を少しずつ取り入れることで、脳は必ず応えてくれます。今日から始める小さな習慣で、晴れやかな毎日を過ごしていきましょう。

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