平日は仕事や家事で忙しく、どうしても睡眠不足になりがち。「休日にまとめて寝て、睡眠不足を解消しよう」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、実は「寝だめ」には私たちが思っている以上の落とし穴が潜んでいます。今回は、寝だめが体に与える影響と、健康のために意識したい眠り方についてご紹介します。

 

「寝だめ」は逆効果? 3つの意外なリスク

 

「社会的時差ボケ」による自律神経の乱れ

平日の起床時間と休日の起床時間に2時間以上の差が出ると、脳は海外旅行へ行った際のような「時差ボケ」状態に陥ります。これはソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)と呼ばれ、自律神経の乱れによる月曜の倦怠感や集中力の低下を招くといわれています。

翌晩の不眠を招く悪循環

休日の昼近くまで眠ってしまうと、夜になっても眠気を促す「睡眠圧」が十分に高まりません。その結果、日曜の夜に寝付けず、月曜からまた睡眠不足でスタートするという、負のループから抜け出せなくなってしまいます。

生活習慣病リスクを高める

不規則な睡眠リズムはインスリンの働きを悪くして、血糖値の上昇を招く要因になります。また、満腹を感じにくくするホルモン「レプチン」が減り、食欲を増進するホルモン「グレリン」が増えやすくなります。つまり、寝だめによって睡眠リズムが崩れると、糖尿病や肥満、高血圧といった生活習慣病の発症リスクを高める恐れがあるのです。 

 

健やかな毎日を作る! おすすめの睡眠習慣

 

起床時間のズレを「プラス1時間」以内に

休日に少しゆっくりしたい場合でも、平日の起床時間との差を1時間以内にとどめましょう。この範囲内であれば、体内時計のズレを最小限に抑えられ、週明けの体調維持がぐっと楽になります。

朝日を浴びて体内時計をリセット

目が覚めたらすぐにカーテンを開け、太陽の光を浴びましょう。光の刺激が脳に届くことで、約14〜16時間後に眠気を誘うホルモン「メラトニン」が分泌される予約スイッチが入り、夜の自然な入眠をサポートします。

午後3時までに「15分昼寝」を

どうしても日中に眠気があるときは、夜の睡眠に影響しにくい午後3時までに、15〜20分程度の短い昼寝を取り入れましょう。短い時間でも脳がリフレッシュされ、午後のパフォーマンスが向上します。

就寝2時間前の入浴で深部体温をコントロール

体の内部の温度(深部体温)が下がると、睡眠の質が上がるといわれています。そこで取り入れたいのが、就寝の1.5〜2時間前、40度程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かる入浴です。お風呂上がりに体温が下がっていくことで、自然と深い眠りに誘われます。

寝酒を控え、ハーブティーなどでリラックス

寝酒は一時的な入眠を助けますが、睡眠の質を著しく下げて、夜中の中途覚醒を増やしてしまいます。夕食後はノンカフェインの飲み物を選び、脳をリラックスモードへ切り替える習慣をつけましょう。

逆効果になる寝だめは控えめに

 

今回は寝だめのリスクや、おすすめの睡眠リズムについてご紹介しました。寝だめは控えめにして、一定のリズムを守ることで、日常の目覚めは驚くほど軽やかになります。無理のない範囲で、まずは「明日の朝、いつも通りに起きる」ことから始めてみましょう。

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