妊活中は体の冷えに注意が必要だといわれていますが、特に避けたいのが子宮の冷えです。お腹を触ると冷たい人、生理痛が重い人などは子宮が冷えている可能性が高く、妊活に悪影響を及ぼす可能性があります。今回は、あまり知られていない子宮の冷えが招くリスクを、効率よく温める方法と一緒に見ていきましょう。
妊活中は特に注意! 子宮の冷えが招くリスクとは?
子宮内膜の厚さに影響を与える
子宮が冷えると、受精卵のベッドになる子宮内膜の厚さが不十分になる恐れがあります。血行が悪くなる影響で、子宮内膜を厚くするために必要なホルモンが届きにくくなってしまうのです。結果、受精卵が着床しにくくなり、不妊につながる危険性があります。
卵巣機能が低下する
子宮の冷えは、卵巣機能の低下を招く原因にもなります。卵巣機能が低下するとホルモンバランスの乱れによるPMSの悪化や生理不順など、さまざまな症状を招く恐れがあります。
代謝が悪くなる
子宮が冷えると代謝が低下し、余分な水分や脂肪などの老廃物が蓄積しやすくなります。むくみやたるみ、肥満などを招く原因になるため注意が必要です。
妊活中に始めたい子宮を効率よく温める方法
お腹とお尻を温める
お腹を温めると冷えの予防になることは、皆さんもご存じですよね。それと同時に、お尻も温めると子宮の冷えを効率よく予防できます。骨盤周りの血行が良くなり、子宮も温まりやすくなるのです。腹巻きだけでなくお尻も温められるパンツを着用する、お尻の下に敷く電気座布団やホットクッションを利用する、尾てい骨辺りにカイロを貼る、湯船に浸かって温まる方法などがおすすめです。
骨盤を動かす
骨盤を動かすと血行が良くなり、子宮にも温かい血液が届きやすくなります。運動は、股を大きく開いて前に倒れる開脚ストレッチや、少し歩幅を大きくしたウォーキングなどがいいでしょう。呼吸を意識しながら、体がじんわり温まる程度おこなうことがポイントです。
骨盤底筋を鍛える
骨盤底筋を鍛えると骨盤内の血流が改善されるため、子宮の冷え予防に効果的です。また、内臓が正しい位置に固定されるので、代謝の向上や腰痛予防、尿もれ対策にもつながります。
1.仰向けに寝る、もしくは立ったまま机や壁に手を当てる
2.息を吐きながら、5秒かけて肛門、膣、尿道をゆっくり締める
※お尻の筋肉などは動かさず、骨盤底筋だけをじわじわ収縮させましょう。
3.力を抜いて、体をリラックスさせる
4.締める→力を抜くを10回ほどくり返す
※慣れないうちは少ない回数から始めてOKです。できるだけ毎日おこないましょう。

子宮の冷えは妊活に悪影響! 冷え対策を取り入れよう
今回は、子宮の冷えが招くリスクと対策方法をご紹介しました。子宮の冷えは、ホルモンバランスの乱れや不妊など、妊活に悪影響を及ぼす原因になります。たとえ夏場でも冷たい飲み物や冷房などで冷えを招く恐れがあるので、普段からの注意と十分な対策を心がけたいですね。