美容に適した「湿度」が知りたい！　美肌につながる湿度コントロール術

空気が乾燥すると肌も乾燥してトラブルが起こりやすくなるため、室内の湿度コントロールはとても重要です。
では、美容のためにはどのくらいの湿度が適切なのでしょうか？　具体的なパーセンテージを、加湿器を使用するときの注意点とあわせてチェックしてみましょう。

美容のために適切な湿度とは？

人が生活するために快適な湿度は、40～60％だといわれています。美容のためには肌のうるおいを保つ必要がありますから、最大値の60％がベストといえるでしょう。
一方、40％以下だと肌の乾燥が進んでトラブルが起こりやすくなります。加湿器などで湿度を高めることが大切です。

肌の乾燥が気になるときは、「湿度を60％以上にしたほうがいいのでは？」と考えてしまいますよね。しかし、湿度60％以上の環境はジメジメしていて、ダニやカビが繁殖しやすくなります。ダニやカビは肌トラブルの原因になりますから、高すぎる湿度はかえって美容に良くないのです。

室内の湿度を高めたいときには、加湿器が便利です。しかし、加湿器を使用する際には、いくつかの注意点があります。美容と健康のために、正しい使い方を知っておきましょう。

部屋全体を加湿したいときは、置く場所に注意が必要です。窓際は避けて、部屋の中央に置くようにしましょう。窓の結露を防ぐとともに、部屋全体に水蒸気を拡散させることができます。また、家具からは10cm以上距離を空けて置くことがポイントです

すでにお伝えしたように、加湿のしすぎは美容にも健康にも良くありません。湿度計を設置し、60％以上にならないように気をつけましょう。面倒な場合は、湿度を自動コントロールしてくれるタイプの加湿器をおすすめします。

タンク内の水を長時間そのままにすると、カビが発生して喘息や肺炎などの原因になってしまいます。タンク内の水は毎日捨てて、新しい水に替えましょう。新しい水を入れる前に少し水を入れて振り洗いをしておくと、タンク内を清潔に保ちやすくなります。

タンクに入れる水は、水道水が適切です。水道水には塩素が入っているため、カビや雑菌の繁殖を抑えることができます。一方、ミネラルウォーターは加湿器に適さないので絶対に使わないようにしましょう。

加湿器のお手入れが不十分な場合も、水を放置したときと同じようにカビや雑菌が繁殖しやすくなります。使用する加湿器の説明書をよく読み、適切な洗浄を定期的におこないましょう。内部だけでなく、外部にホコリや汚れを溜めないことも大切です。

加湿器で湿度を60％に保っていても、スキンケアを適切におこなっていないと肌トラブルの原因になります。「加湿器を点けているから大丈夫」と慢心せず、保湿もきちんとおこなってくださいね。

今回は、美容に適した湿度と加湿器の正しい使い方をご紹介しました。キレイな肌を保つためには、湿度をやみくもに上げればいいというわけではありません。適切な湿度をキープするとともにスキンケアにも気を遣って、キレイな肌を維持していきたいですね。