ビニール肌はツルツルしているため一見若々しいように見えますが、実はトラブルが起きやすい肌だといわれています。ビニール肌とはどのような肌質なのか、発生する原因や対策方法とあわせてチェックしてみましょう。
ビニール肌とは?
私たちの肌の一番外側には、角質層という角質細胞が重なり合っている層があります。ビニール肌とは、その角質層が薄くなった肌のこと。表面がツルツルとしていますがキメがなく、不自然に光って見えるのが特徴です。
ビニール肌のデメリット
ビニール肌はツルツルとテカっているため、一見若々しい印象を受けます。しかし、実際は赤み、かゆみ、乾燥、ニキビ、シワ、シミ、敏感肌などのトラブルが起きやすい状態です。
角質層にはそもそも、肌の細胞をホコリや紫外線などの外部刺激から守るバリア機能があります。ビニール肌は、その角質層が薄くなっているため、バリア機能が不十分でさまざまなトラブルが生じやすいのです。
ビニール肌になる原因とは
間違ったスキンケア
ビニール肌になる主な原因は、間違ったスキンケアです。特に、ピーリングやスクラブ、剥がすタイプのパックなど、角質を除去するケアをやりすぎると、ビニール肌を招きやすくなります。また、洗浄力の強い洗顔料やクレンジングを使っていたり、顔剃りを頻繁にしていたりする場合も、角質層が薄くなりやすいので気を付けましょう。
肌への摩擦
「過度のケアや顔剃りをやっていないのに、ビニール肌になりがち」という方は、スキンケアやメイク中などに肌をこすっている可能性があります。手やコットン、スポンジなどで肌をこすると肌表面の角質層が削られ、薄くなってしまうのです。洗顔後にタオルで顔をゴシゴシ拭いてしまう方も、ビニール肌を招く恐れがあるでしょう。
ビニール肌にならないためのスキンケア方法
過度の角質ケアを控える
ピーリングやスクラブ、剥がすタイプのパックは角質層を薄くする恐れがあるので、頻繁に使用するのは避けましょう。商品の説明に適切な使用頻度が書かれているなら、その頻度を守ることが大切です。すでにビニール肌の恐れがある場合は、しばらく使用を中止して様子を見ます。肌のターンオーバーの周期は約28日ですから、1ヶ月程度は中止したほうが安心です。
顔剃りの頻度を下げる
顔剃りもビニール肌を招く原因になるので、回数を抑えましょう。最低でも2週間に1回の頻度が適切だといわれています。角質が薄くなりやすい頬や額は避け、眉や口周りの産毛だけ剃る方法がおすすめです。
肌をこすらないことを意識する
角質層を薄くしないためには、肌をこすらないことも大切です。化粧水などをつけるときは一度手のひらに伸ばし、肌を押さえるようになじませると効果的です。また、肌に触れるタオルや寝具は、できるだけ柔らかく肌触りのやさしいものを選んでくださいね。

ビニール肌を避けてトラブルのない美肌を目指そう
今回は、ビニール肌の危険性や対策方法をご紹介しました。一度ビニール肌になるとトラブルが続き、メイクなども楽しめなくなってしまいます。普段から角質層を傷つけないやさしいケアを心がけ、バリア機能を備えた強い美肌を手に入れたいですね。