葉酸は赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素であり、妊活中から積極的な摂取が推奨されています。実はその葉酸には、種類があるってご存じでしたか? 葉酸の種類ごとの特徴を、妊活中の摂取方法とあわせてご紹介します。「妊活中は葉酸をどれくらい摂るべきなの?」「葉酸サプリの選び方が分からない」という疑問や悩みをお持ちの方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

葉酸の種類とそれぞれの特徴

天然葉酸

天然葉酸は、主に食品に含まれる葉酸です。正式名称は「ポリグルタミン酸型葉酸」といい、体内で「モノグルタミン酸型葉酸」に分解されてから吸収されます。分解の工程が必要なため、体内で利用できるのは摂取した量より少なくなります。食品の収穫時期などによって含有量にバラつきがあり、水に溶けやすく加熱によって失われやすいことも天然葉酸の特徴です。

合成葉酸

合成葉酸は、主にサプリメントに含まれている葉酸です。正式名称は「モノグルタミン酸型葉酸」で、そのまま体内に吸収されるため、体内での利用率は天然葉酸よりも高いといわれています。品質に変わりがなく安定していて、サプリメントで効率よく摂取できることが合成葉酸の特徴です。

 

妊活中はどんな種類の葉酸サプリを選ぶべき?

合成葉酸を配合している

上でもお伝えした通り、合成葉酸のほうが体内での利用効率が高く、安定的に補給できます。天然のほうが体に良さそうなイメージがあるかもしれませんが、葉酸の作用は変わらないので、しっかり補給できる合成葉酸配合のサプリメントを選びましょう。

葉酸の配合量が適切である

厚生労働省が定める食事摂取基準では、葉酸の摂取推奨量は18歳以上1日あたり240μgです。それに加えて、妊活中から妊娠初期(妊娠3か月までの期間)は、サプリメント等から400μgの葉酸を摂取することが望まれています。

ただし、1日あたりの葉酸の摂取量には上限値があり、15~29歳で900μg、30~64歳で1,000μgが上限に設定されています。すなわち、妊活中に摂取するなら400μg以上、900μgもしくは1,000μg以下の葉酸が配合されたサプリメントが適切といえるでしょう。多ければ良いというわけではないので、配合量をしっかり見極めたうえで選ぶことが大切です。

参考:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html

妊活中に補いたい栄養も一緒に摂れる

妊活中は、ビタミンB群やビタミンCなどのビタミン、鉄分やカルシウムなどのミネラルも積極的に補いたいもの。これらが一緒に配合された葉酸サプリメントなら、妊活中により心強いでしょう。

 

妊活中は葉酸の種類もしっかり確認を!

 

今回は、妊活中に知っておきたい葉酸の種類と、葉酸サプリの選び方をご紹介しました。「葉酸に種類があるなんて知らなかった」「種類によって体内での利用効率が違うなんてびっくり」という方も多いのではないでしょうか。赤ちゃんの成長に欠かせない栄養をしっかり補うために、葉酸の摂り方も見直してみてくださいね。

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