「妊娠中の肌は紫外線ダメージを受けやすい」といわれていますが、その理由を知っていますか? 知らないまま無防備に紫外線を浴びていると、思わぬ肌トラブルが起きてしまう危険性も。なぜ妊娠中は紫外線に対してより一層の注意が必要なのか、取り入れるべき対策方法とあわせてチェックしてみましょう。
妊娠中に紫外線の影響を受けやすい理由&注意点
妊娠中はメラニンが生成されやすい
妊娠中に多く分泌される女性ホルモンには、メラニンの生成を促す働きがあります。この影響で紫外線を浴びるとメラニンが過剰に生成され、シミやソバカス、色素沈着が生じやすいのです。もともとあったシミやソバカスが濃くなる恐れもあるので、十分な紫外線対策を心がけましょう。
肌のバリア機能も弱まっているので要注意
妊娠中に増える女性ホルモンは、肌のバリア機能を低下させる作用もあります。いつもより肌が敏感になりやすいので、できるだけ低刺激な対策をおこなうことが大切です。
妊娠中に取り入れたい紫外線対策方法
紫外線が強い時間帯の外出を避ける
紫外線が強く降り注ぐ時間帯は、午前10時~午後2時だといわれています。夏場は気温が上がって体力的にも負担がかかりますから、この時間帯の外出はなるべく控えたほうがいいでしょう。
低刺激性の日焼け止めを塗る
肌への紫外線ダメージを最小限に抑えるためには、日焼け止めを塗る必要があります。妊娠中は肌が敏感になるので、できるだけ低刺激性の日焼け止めを選びましょう。「敏感肌用」「紫外線吸収剤フリー」「子供の肌にも使える」「石けんで落とせる」と記載されている日焼け止めがおすすめです。
UVカット効果のある日傘や衣類を併用する
外出時には日焼け止めにあわせて、UVカット効果のある日傘や帽子、衣類なども使用しましょう。たとえ日焼け止めが落ちてきてもUVカットグッズがある程度日差しをブロックしてくれるので、お出かけ先でのうっかり日焼けを防げますよ。
日光浴は肌に刺激を与えにくい方法で
紫外線には骨の成長に必要なビタミンDの生成を促す作用があるため、適度な日光浴も必要だといわれています。とはいえ、顔に直接紫外線を浴びるとシミやソバカスが増えやすいので避けたいもの。手のひらに日光を10分ほど浴びる、日陰を利用しながら30分ほど散歩するなど、できるだけ肌に刺激を与えにくい日光浴をおこないましょう。ビタミンD配合のサプリメントを活用するのも効果的です。
正しい紫外線対策で妊娠中の肌と健康を守ろう
今回は、妊娠中に気をつけたい紫外線の怖さと対策方法をご紹介しました。妊娠中は女性ホルモンによって紫外線の影響を受けやすくなりますから、十分な対策が必要です。とはいえ、過度の対策はビタミンD不足を招く恐れがあるので、肌を守りつつ適度な日光浴も取り入れたいですね。