マリオネットラインとは、左右の口角からあごに向かって垂直に伸びる線のこと。目立つと老けて見えるため、「できるだけ防ぎたい」「少しでも目立たなくしたい」と考える方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、マリオネットラインが発生する原因と、今すぐ始められる対策方法をご紹介します。
マリオネットラインができる原因
表情筋の衰え
顔に張り巡らされている表情筋は、皮膚を支えてハリを保つ役割も担っています。しかし、無表情が続いたり、加齢によって表情筋が衰えたりすると皮膚がたるみ、マリオネットラインが深くなる原因になります。
皮膚の弾力の低下
皮膚そのものの弾力が低下した場合も、マリオネットラインができやすくなります。加齢によって皮膚内部のコラーゲンやエラスチンなどが減少すると、ハリがなくなって皮膚が垂れ下がり、マリオネットラインが深くなるのです。
脂肪の蓄積・下垂
頬の脂肪がマリオネットラインの原因になることもあります。脂肪が過度に蓄積すると頬がその重みで下垂し、シワのような影を生み出すのです。表情筋や皮膚の衰えは主に加齢によって発生しますが、脂肪の蓄積による下垂は年齢に関係なく発生するので若い方も注意が必要です。
マリオネットラインを防ぐ方法
トレーニングで口輪筋を鍛える
口の周りにある「口輪筋」が衰えると、口元が緩んで皮膚もたるみやすくなります。下記のようなトレーニングをおこない、キュッと引き締まった口元を目指しましょう。脂肪の蓄積対策にも効果的です。
【口輪筋トレーニング①】
- 口をすぼめて「う」の形にする
- そのままの形で口を上→右→下→左→上へと回すように動かす
※口の周りの筋肉を使い、ゆっくり回しましょう。 - 右回りと左回りを10回ずつおこなう
【口輪筋トレーニング②】
- 口をすぼめて「う」の形にする
- そのままの形で口を右に寄せて5秒キープする
※左側の頬や口元が伸びていることを意識しましょう。 - 左にも同じように寄せて5秒キープする
- ②と③を交互に5セットほどくり返す
姿勢を良くする
猫背や巻き肩になると顔が前に突き出し、皮膚が首元から引っ張られやすくなります。口元がたるむ原因になりますから、普段から姿勢も見直すようにしましょう。
【正しい姿勢を保つポイント】
- 胸を軽く開いて肩甲骨を中央に寄せる
- おへその下に軽く力を入れる
- あごを軽く引く
- 頭のてっぺんを糸で引っ張られているようなイメージを保つ
頭皮マッサージをする
頭皮のハリが低下したり、頭部のむくみをそのままにしたりすると、顔に老廃物が溜まって口元もたるみやすくなります。スッキリした口元やフェイスラインを保つために、頭皮マッサージを取り入れてみましょう。
【頭皮マッサージのやり方】
- 手の指を頭皮に当てて、小さな円を描くようにほぐす
※頭皮全体をまんべんなくほぐしましょう。 - 髪の生え際に指を置く
- 頭頂部→後頭部→うなじ→首→鎖骨の順に指をスライドさせて老廃物を流す
セルフケアでマリオネットラインの悪化を防ごう
今回は、マリオネットラインの原因と対策方法をご紹介しました。マリオネットラインはある日突然できる訳ではなく、徐々に現れて深くなっていくのが特徴です。気になり始めたらできるだけ早く対策を取り入れ、悪化を防いでいきましょう。