妊娠中は口腔内トラブルが起きやすく、口内炎に悩まされる妊婦さんも多いといわれています。口内炎が続くと痛みが現れ、食事もとりにくくなるので心配ですよね。そもそもなぜ妊娠中は口内炎ができやすいのか、対策方法とあわせてチェックしてみましょう。
妊娠中はなぜ口内炎ができやすい? 考えられる原因とは
ホルモンバランスの変化
妊娠すると女性ホルモンの分泌量が変化し、唾液がねばねばとした状態になります。その影響で口腔環境が乱れたり、口の中に傷がつきやすくなったりして、口内炎ができやすくなるのです。
つわりによる栄養不足
つわりによって食事が十分にとれていないと、栄養不足によって口内炎が生じやすくなります。とくにビタミンB2・B6・Cが不足していると粘膜の健康が保ちにくくなるので注意が必要です。
口腔ケア不足
口内炎を防ぐためには口の中を清潔にする必要があります。しかし、妊娠中はつわりなどの影響で歯磨きやうがいが十分にできないことも。その結果、口内炎ができやすい環境をつくってしまうのです。
妊娠中にできる口内炎の対策方法
ビタミンB2・B6・Cを積極的に補給する
口内炎の予防には、ビタミンB2・B6・Cの積極的な補給が効果的です。つわりなどで十分に食べられない場合は、妊娠中でも摂取できるサプリメントを利用してみましょう。
ビタミンB2が含まれる食べ物
納豆、卵、アーモンド、うなぎ、焼き海苔など
ビタミンB6が含まれる食べ物
赤身肉、鶏肉、マグロ、カツオ、バナナなど
ビタミンCが含まれる食べ物
パプリカ、ブロッコリー、キャベツ、さつまいも、柑橘類など
歯磨き時などに口の中を傷つけない
口の中に傷ができると口内炎ができやすくなります。歯を磨くときは強くこすらず、やさしく丁寧にブラッシングしましょう。
また、食べるときも注意を払いたいもの。大きな食べ物をそのまま頬張ると口の中を傷つけやすくなるので、細かく切ってから食べると安心です。表面がザラザラとしたスナック菓子や揚げ物などは食べすぎないほうがいいでしょう。
ガムを噛んで唾液の分泌を促す
ガムを噛むと唾液の分泌が促されるため、口内が傷つくのを予防できます。キシリトールは妊娠期に食べてもOKなので、甘味料がキシリトール100%のガムがおすすめです。ただし、摂取しすぎるとお腹が緩くなることがあります。一度にたくさん食べるのは避けましょう。
妊娠中は口内炎対策も忘れずに
今回は、妊娠中に口内炎ができやすい理由や、自分でできる対策方法をご紹介しました。栄養バランスを考えること、口の中を唾液で満たしてできるだけ傷つけないことが、口内炎の予防につながります。すでにできた口内炎が長引く場合は主治医に相談し、適切な治療をおこなってくださいね。