春は日差しが強くなり、本格的な紫外線対策を始める人も急増します。しかし、家の中では季節を問わず油断しがちなもの。家の中ではどのような紫外線を浴びるのか、肌に与える影響や効果的な対策方法をチェックしてみましょう。
家の中で浴びる紫外線の種類や肌への影響
家の中ではUVAに注意
地上に降り注ぐ紫外線は、UVAとUVBに分けられます。UVAは波長が比較的長く、窓や雲を通り抜ける性質を持ちます。一方、UVBは波長が比較的短く、窓や雲は通り抜けません。つまり、室内で注意が必要なのは前者のUVAなのです。
UVAはたるみやシワの原因に
UVAは肌の奥にまで到達して、コラーゲンなどをつくり出す線維芽細胞にダメージを与えます。肌表面の炎症を引き起こすUVBに比べると作用は弱いのですが、毎日浴びているとじわじわとダメージが蓄積し、たるみやシワの原因になってしまうため油断は禁物です。日頃から室内でもUVA対策を心がけましょう。
日当たりの良い窓際はUVA量が多い
家の中でUVAが入り込みやすいのは、日当たりの良い窓際です。太陽の位置は時間によって変わりますから、午前中は東側、日中は南側、夕方は西側の窓際でUVAを浴びやすく、注意が必要になります。
室内で取り入れたい紫外線対策方法
UVAから肌を守る日焼け止めを塗る
「外出しない日は日焼け止めを塗らなくてもいい」と思いがちですが、UVA対策をするなら家の中でも塗ることが大切です。UVAに対する防御効果は、日焼け止めに表示されている「PA」で確認できます。PAの後に記載されている「＋」の数が多いほどUVA防御効果が高くなるので、選ぶときの目安にしましょう。全く外出しないならPA＋、外出するならPA＋＋～＋＋＋、レジャーシーンではPA＋＋＋＋が適切です。
紫外線をカットするカーテンを使う
UVAは窓から入り込みますから、遮光カーテンを使うと対策につながります。最近では、光は通して紫外線だけをカットしてくれるカーテンも多く登場しています。UVカット率をチェックしたうえで取り入れてみましょう。
2～3時間おきに日焼け止めを塗り直す
朝に塗った日焼け止めは、時間の経過とともに汗や皮脂、摩擦などの影響で落ちてしまいます。紫外線ダメージを受けないよう、2～3時間おきに塗り直す習慣をつけておきましょう。
顔に塗り直す場合は、皮脂を軽くティッシュオフしてUVカット効果のあるパウダーファンデーションやルースパウダーを重ねると、メイク直しも同時にできて簡単ですよ。
紫外線対策を続けてエイジレスな肌を目指そう
今回は、家の中で浴びる紫外線の怖さや対策方法についてご紹介しました。室内では直射日光を浴びたときのようなジリジリとした暑さがないため、紫外線に対する危機感が薄れがちです。しかし、油断しているとUVAによるダメージが蓄積してたるみやシワにつながってしまうので、できる限りの対策を心がけたいですね。