産後は、ホルモンバランスが不安定になる影響で体や心にさまざまな変化が起きるもの。周囲に攻撃的になる「ガルガル期」もその1つです。ガルガル期にはどのような行動をとりやすいのか、心をなるべく安定させる乗り越え方とあわせてご紹介します。
産後のガルガル期とは?
産後に訪れる「ガルガル期」とは、ホルモンバランスの変化によって心が不安定になり、周りに対して攻撃的になる時期のことをいいます。「赤ちゃんを守らなきゃ」という防御反応が強く出ることで、周りにイライラしたり、赤ちゃんに触れられたくないと思ったりしてしまうのです。 そもそもガルガル期は医学用語ではありません。刺激に敏感になって周囲に威嚇する動物をイメージさせるため、この通称が使われるようになりました。
ガルガル期にはどんな変化が起きる?
ガルガル期は、感情や行動パターンが産前と異なるのが特徴です。変化の現れ方は人によって違いがあり、「夫に嫌悪感を持つようになった」「身内にも赤ちゃんを触られたくない」「仲の良い友人にまでイライラするようになった」「理由もなく泣いてしまう」など、さまざまなケースがあります。
産後ガルガル期の過ごし方・乗り越え方
自分を責めない
ガルガル期に陥ると周りに攻撃的になりやすいため、「以前はこうじゃなかったのに」「私が悪いのかも」と自分を責めてしまうことがあります。しかし、ホルモンバランスによって生じる一時的な変化ですから、自分を必要以上に責めるのは控えましょう。「今はガルガル期だから仕方ない」「正常な変化なんだ」と割り切ることも大切です。
周りにガルガル期の情報を伝える
ガルガル期であることは、自分だけでなく周りにも理解してもらう必要があります。しかし、口頭だけで伝えても経験したことのない人には分かってもらえないもの。ガルガル期を解説した書籍やインターネット上の情報などを見せたほうが、「こういうのがあるんだね」「多くの人が迎える時期なんだ」と理解してもらいやすいでしょう。
一旦落ち着いてから話す
「イライラしてつい声を荒げてしまう」「喧嘩しやすくなった」と思うなら、何か声に出す前に一旦落ち着く癖をつけましょう。「本当に怒るべき内容なのか」「喧嘩したらどうなるか」を客観的に考えるだけでも、攻撃的な行動を和らげられますよ。
自分にも周りにも完璧を求めない
「赤ちゃんのために完璧なママにならなくちゃ」「夫にとっても素敵な奥さんでいたい」など、自分に完璧さを求めると、ちょっとした失敗やつまづきに敏感になってしまいます。
また、周りに完璧に理解してもらうことも避けましょう。「完璧じゃなくて当たり前、分かり合えなくて当たり前」と気軽に考えてみてくださいね。

産後のガルガル期は誰にでも訪れるもの
ガルガル期は一時的なものではありますが、周りへの攻撃が過度になると亀裂ができて修復が難しくなってしまいます。まずはガルガル期であることを理解し、周りの協力を得ながらゆったり過ごすことを意識してみてくださいね。