「なんだか最近、肌が黄色っぽい……」と感じたことはありませんか? 肌が黄色いと透明感がなくなり、「健康に問題があるのかな」と不安にもなってしまいますよね。どのような原因が考えられるのか、対策方法と一緒に探ってみましょう。
肌が黄色くなる主な原因とは
糖化による黄ぐすみ
糖化とは、体内のタンパク質と余分な糖が結びついて起きる現象のこと。糖化が起きると茶褐色の「AGEs(糖化最終生成物)」という老化物質が生成されます。この影響で、肌が黄色くくすんで見えることがあるのです。
黄疸(おうだん)
黄疸は、血液中にビリルビンという色素が増えて、皮膚や白眼が黄色く見える症状です。大人の場合、肝臓や胆管、膵臓などの病気が原因の可能性があります。改善するには、黄疸を引き起こす病気の治療が必要です。
柑皮症(かんぴしょう)
柑皮症は、みかんなどの柑橘類を過剰に摂取することで起こる症状です。手のひらや足の裏に出やすいのですが、症状が強くなると全身の皮膚が黄色くなります。みかんなどの柑橘類に多く含まれるカロテノイドという色素で発生しているだけで、健康に害を及ぼすことはありません。
肌が黄色くなるのを防ぐには?
糖質を摂りすぎない
糖化は、体内に糖が余ることで発生します。肌の黄ぐすみだけでなく、シミやたるみなどの原因にもなりますから、糖質の多い白米、パン、麺類、お菓子などは食べすぎないようにしましょう。血糖値が急激に上がると糖化が起きやすくなるので、食事をするときは野菜やタンパク質から食べて血糖値の上昇をおだやかにすることも大切です。
みかんは1日2個までを目安に
ビタミンCなどの栄養をたっぷり含んでいるみかんですが、食べすぎると柑皮症を招いてしまいます。農林水産省によると、果物の摂取推奨量はみかんの場合1日2個程度※。美味しくてたくさん食べたくても、それ以上は控えたほうがいいでしょう。ちなみに柑皮症を招くカロテノイドは、かぼちゃ、にんじん、ほうれん草、モロヘイヤ、ピーマンなどにも多く含まれています。一過性なので、過剰摂取をやめれば元に戻りますよ。
※参考:農林水産省「食事バランスガイド」https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/kakudaizu.html
肌が黄色くなったらどうする?
症状が続く場合は病院へ
食生活を見直しても肌の変色が続く、または肌だけでなく白眼も黄色い場合は、病気の疑いがあります。できるだけ早く病院へ行き、診察を受けましょう。黄疸が疑われる場合は、内科や消化器内科の受診が適切です。

肌が黄色いときは体に変化があったサイン
今回は、肌が黄色くなる原因や対策方法をご紹介しました。肌が黄色くなったときは、食生活や体調に何らかの変化があったサインかもしれません。また、肌が黄色いと不健康に見えたり、メイクの色なじみが悪くなったりと、見た目に関する悩みも生じてしまうもの。適切な対策や対処で、健康的な肌色を取り戻したいですね。