「食事をした後はなぜか眠くなる」「食後の眠気がひどくて仕事が捗らない」と感じていませんか? それはもしかしたら、食後の血糖値がコントロールできていないせいかもしれません。今回は、食後に眠くなるメカニズムを、取り入れやすい対策方法とあわせてご紹介します。

 

食後に眠くなるのはなぜ?

血糖値が上昇する影響

食後の眠気には、血糖値が関係している可能性があります。ご飯やパンなどの糖質を摂取すると血液中の糖が増えるため、血糖値を下げる役割のあるインスリンが分泌されます。このインスリンの働きによって血糖値が急降下すると低血糖状態になり、眠気やだるさを感じてしまうのです。

 

血糖値の変化による食後の眠気を防ぐ方法

 

血糖値が急激に上がるほど、インスリンが過剰に分泌されて眠気を感じやすくなります。そのため、眠気を防ぐには血糖値の急上昇をできるだけ抑える対策が必要です。以下のような方法で、食後の血糖値をコントロールしましょう。

野菜やタンパク質から先に食べる

食物繊維が多く含まれる野菜、もしくはタンパク質が多く含まれる肉や魚などから先に食べると糖の吸収が穏やかになり、血糖値の急上昇を抑えられます。先に食べる野菜は、ほうれん草などの葉野菜、ごぼう、キャベツ、ブロッコリー、オクラなどがおすすめです。大豆、こんにゃく、きのこ類なども食物繊維が豊富なので取り入れてみてくださいね。

食後に軽めの運動をする

食後に軽く運動をすると血液中の糖がエネルギーとして消費され、血糖値の急上昇を防ぐことができます。食後すぐに動くと胃腸に負担をかける恐れがあるので、15~30分後からがいいでしょう。10分のウォーキングや、10~20回のスクワット程度の運動が効果的です。「食後に床掃除をする」「体操やダンスでリフレッシュをする」といった方法もおすすめです。

1日3食にしてドカ食いをしない

ドカ食いをすると体に糖が一気に吸収され、血糖値の急上昇を招いてしまいます。たとえば朝食を抜いて低血糖が続いた体に、いきなり大量の昼食を摂取するのは血糖値を乱高下させるため危険です。食事を抜くとドカ食いしやすくなるので、朝・昼・晩の1日3食、適量を規則正しく食べるようにしましょう。

 

食事管理や運動習慣で眠気を防ごう

 

今回は、食後に襲ってくる眠気の原因と対策方法をご紹介しました。血糖値の乱高下をくり返していると血管に負担がかかり、心筋梗塞などの病気も発症しやすくなります。眠気を防ぐためだけでなく健康を守るためにも、食事管理や適度な運動を心がけていきたいですね。

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