リフレッシュやストレス緩和に効果があるとして、幅広い世代から人気を集めているサウナ。しかし、妊活中の男性にはあまりおすすめできないといわれています。その理由を、他にも精子にダメージを与える可能性のあるNG行為と一緒に見ていきましょう。
妊活中の男性にサウナはNG? その理由とは
精子を作る精巣が熱に弱いため
妊活中の男性にサウナがNGといわれる理由には、熱が関係しています。精巣は熱に弱く、温度が高くなると精子の形成に支障をきたし、男性不妊の一因になる恐れがあるのです。
もともと精巣は陰嚢内にあり、体から離れた状態にあるため熱がこもりにくくなっています。しかし、サウナルームは蒸気などで高温になっていますから、精巣にダメージを与えかねません。
イタリアでおこなわれた研究では、週に2回、80~90℃のサウナを15分、3か月間利用し続けたところ、精子の濃度と運動性が低下したと示されています。「妊活に対する不安要素を少しでも減らしたい」「サウナに入らないことが苦ではない」という場合は、妊活中だけサウナを中断してみてもいいかもしれません。
参考:
Seminal and molecular evidence that sauna exposure affects human spermatogenesis https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23411620/
他にもある! 精巣にダメージを与える行動
ひざにノートパソコンを置く
ひざにノートパソコンを置き、長時間作業をする……。実はこの何気ない行為も、精巣に熱が加わり、精子形成に障害をもたらす危険があります。ちょっとだけと思っても意外と熱がこもりやすいので、テーブルに置くなど、体から離して使用しましょう。
股間を締め付ける下着や衣類
サイズの小さな下着やスキニーボトムなどのタイトな衣類は風通しが悪く、陰嚢周りの熱をこもらせます。血行が悪くなって酸素や栄養も届きにくくなるので、ゆとりのある下着や衣類を選びましょう。どうしても履きたいときは、できるだけ着用時間を短くし、早めに着替えることをおすすめします。
長時間の自転車走行
長時間自転車に乗ると、陰嚢がサドルに圧迫されて血行が悪くなります。普通に座っているときよりも精巣にダメージを与える可能性があるので、短時間の走行にとどめましょう。趣味や通勤などで長時間乗る場合は、股間の圧迫が軽減されるショートノーズサドルやノーズレスサドルに替えてみてはいかがでしょうか。

妊活中の男性は股間への熱や圧迫を避けよう
今回は、妊活中の男性にとってNGとなる行為をご紹介しました。妊活中はサウナだけでなく、股間に熱を与えたり、圧迫したりする行為は全面的に避けたいもの。ストレスにならない範囲で、生活の中の行動を見直してみてくださいね。