妊活中は栄養をしっかり摂る必要がありますが、「食欲が低下して思うように食事がとれない……」なんてこともありますよね。たまになら食欲が回復するのを待てば問題ありませんが、食欲不振が続くと妊活にも悪影響を与えかねません。今回は、食欲不振の原因や妊活への影響を、栄養を上手に補給する方法と一緒に探ってみましょう。
食欲不振を引き起こす原因とは
ストレス
環境や人間関係の変化、気分の落ち込みなどによって急に食欲がなくなった場合は、ストレスが考えられます。自律神経のバランスが乱れることで胃腸機能が弱まり、食欲が低下してしまうのです。
夏バテ
気温が高くなってから食欲が減退したなら、夏バテの恐れがあります。暑い屋外とエアコンで冷えた屋内による気温差が自律神経を乱れさせ、食欲不振を招くのです。また、暑いからといって冷たいものばかり食べることも、胃腸機能を低下させる原因になります。
消化器などの疾患
胃腸などの消化器に何らかの疾患があると、食欲不振を招くことがあります。吐き気や下痢をともなう、2週間以上食欲不振が続くなどした場合は特に注意が必要です。自力で何とかしようとせず、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
食欲不振が続くと妊活にどんな影響がある?
食欲不振によって痩せすぎると生理不順や排卵障害などが起こり、不妊につながってしまいます。また、妊娠した際に母体が栄養不足になっていると、赤ちゃんの成長にも悪影響を及ぼします。「ダイエットになるから」「特に異常はないから」と甘く見ず、原因を特定するとともに対策を練ることが大切です。
食欲不振のときも上手に栄養を補給するには
胃腸に負担をかけにくい食事をする
ストレスや夏バテなどによる食欲不振のときは、できるだけ胃腸にやさしい食事を選びましょう。過剰な脂質や冷たいものは胃腸に負担をかけるので、揚げ物や脂身を控えた食事、おかゆやスープなどの温かいメニューがおすすめです。
タンパク質は消化しやすい食べ物で補う
食欲不振のときは肉や魚を避けがちですが、それでは筋肉やホルモンの材料になるタンパク質が不足してしまいます。筋力や妊娠力の低下を防ぐために、柔らかくて消化しやすい豆腐、白身魚、鶏むね肉、卵、乳製品などからタンパク質を補いましょう。
酸味・香味野菜・スパイスで食欲増進
酢やレモン汁などの酸味、生姜や大葉などの香味野菜、コショウやカレー粉などのスパイスには、胃液の分泌を促して食欲を増進させる効果があります。味の変化も楽しめますから、いつもの食事にプラスしてみてはいかがでしょうか。
サプリメントを併用する
食欲が低下すると、さまざまな栄養素が不足しがちになります。そんなときは、1つで数種類のビタミンやミネラルが補えるサプリメントを毎日の食事に併用しましょう。赤ちゃんの成長に欠かせない葉酸、女性に不足しがちな鉄分やカルシウムなどを補えるものがおすすめです。

食事を工夫しながら栄養補給&食欲アップへ
食欲不振は体からのSOSです。妊活を続けるためには、心身を休めるとともに原因を見つけることが最優先。そのうえで胃腸にやさしい食事を続け、少しずつ改善を目指していきたいですね。