皆さんは「反り腰」という言葉を聞いたことはありますか? 反り腰は女性に多く、放置していると腰痛やぽっこりお腹の原因にもなるといわれています。そもそも反り腰とはどのような状態なのか、セルフチェックや改善方法とあわせて探ってみましょう。

 

反り腰とは?

 

反り腰とは、骨盤が前に倒れて腰の反りが強くなった状態のこと。背骨を横から見ると、骨盤のすぐ上のカーブが強く前に出ているのが特徴です。また、骨盤が前に傾くとともに、お尻の下の骨が後ろへ出てしまっています。

反り腰になると体にどんな影響がある?

 

反り腰になると慢性的な腰痛につながるうえに、腹部の筋肉がゆるんでお腹がぽっこりと出る原因になります。他にも股関節や膝の痛みを招く、太ももの前側が太くなる、お尻が垂れるなど、健康面にも美容面にも悪影響を与えてしまうものなのです。

 

反り腰のセルフチェック方法

 

反り腰は自分でもチェックできます。まずは膝を伸ばした状態で仰向けに寝ましょう。そして腰の下の隙間に手のひらを入れます。この隙間が手のひら一枚分よりも広い場合は、反り腰の可能性があります。

 

反り腰を改善するには?

ストレッチをする

腰を丸めるストレッチをすると骨盤が後ろに傾き、反り腰の改善につながります。同時に呼吸を意識しながらお腹をへこませると、インナーマッスルが鍛えられて腹部のゆるみも予防できますよ。

 

【反り腰の改善につながるストレッチ方法】

  1. 床に手と膝をついて四つん這いになり、顔を下に向ける
  2. ゆっくりと息を吐きながらお腹をへこませるとともに、背中を丸める
    ※猫が怒ったときのように、ぐーっと背中を上げることがポイントです。お尻が後ろに下がらないように注意しましょう。
  3. 息を吸いながら顔を上げ、胸を張って背中を反らせる
    ※上を向いて肩甲骨を中央に寄せるイメージでおこないます。
    腰は反らないように気をつけましょう。
  4. 背中を丸める→反らすを3~5回ほどくり返す
    ※まずは少ない回数から始めましょう。
    痛みがある場合は無理におこなわないでください。

姿勢を改善する

反り腰を改善するためには、普段の姿勢を見直すことも大切です。以下のポイントを守って理想的な姿勢を目指しましょう。

  • 立った状態を横から見たときに耳、肩、股関節、膝、くるぶしが縦一直線に並んでいるようにする
  • 反り腰の人は重心が前にいきやすいので、やや後ろにいくよう意識する
  • あごを引き、お腹とお尻をキュッと引き締める
  • 頭のてっぺんを糸で吊られているようなイメージで背筋を伸ばす

 

反り腰の放置は危険! 早めに改善につながる対策を

 

長時間のデスクワークや立ち仕事に就いている方、ヒールの高い靴をはく方、妊婦さんなどは反り腰になりやすいといわれています。もし少しでも腰に不調を感じているなら、早めの対策が肝心です。慢性的な痛みにつながるまえに、日頃からストレッチや姿勢改善などをおこなっていきたいですね。

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