水分補給は私たちの命を維持するために欠かせない行為です。そして妊活中は、より水分補給の重要性を見直す必要があります。その理由を、適切な飲み方や飲み物とあわせて見ていきましょう。

  

妊活中こそ水分補給が重要な理由とは?

  

卵巣は、妊娠に関わるホルモンや卵子をつくる器官です。その卵巣を正常に働かせるためには、酸素や栄養を届ける必要があります。しかし、体内の水分が不足すると血液がドロドロになる影響で血流が悪くなり、運ばれるはずだった酸素や栄養が十分に届きません。つまり水分不足は卵巣機能の低下、妊娠力の低下につながりかねないのです。

そもそも私たちの体は約60%が水分でできていて、体内の水分をたった2%失うだけでものどが乾き、ドロドロ血液や血行不良の原因になります。血液循環を良好に保ちたい妊活中こそ、こまめな水分補給を心がけましょう。

妊活中の水分補給方法&おすすめの飲み物

 

1日1.2リットルの水分補給を目安に

私たちが生きるためには、1日におよそ2.5リットルの水分を必要とします。このうち1.3リットルは食事からの摂取や体内での産生でまかなわれますから、残りの1.2リットルを飲むことで補いましょう。一気に飲むと水中毒を起こして吐き気やむくみなどの原因になってしまうので、少量ずつ分けて飲んでくださいね。

のどが渇く前に飲む

のどが乾いたときには、すでに体は脱水状態にあります。血行不良を防ぐためにも、日頃から「のどが乾く前に飲む」を心がけましょう。起床後、運動前後、入浴前後、就寝前はとくに水分が不足しやすいタイミングなので、意識して飲むことがポイントです。

常温の水を基本に

水分補給におすすめの飲み物は、常温の水です。冷たい水だと体を冷やして血行不良を招く恐れがありますから、常温を選びましょう。もちろん体を温めたいときはお湯でもOKですよ。

アルコールやカフェインを含む飲み物は控える

水分補給に適さないのは、アルコールやカフェインを含む飲み物です。アルコールやカフェインは利尿作用が強く、必要な水分まで体内から排出させる恐れがあります。
また、妊娠していた場合、赤ちゃんの成長に影響を及ぼす可能性も考えられます。お酒、コーヒーなど、アルコールやカフェインを含む飲み物はできるだけ避けましょう。

ノンカフェインでも一部のハーブティーには注意を

ハーブティーの多くはカフェインが含まれていませんが、妊娠中に禁忌とされる種類もあるので注意が必要です。たとえばレモングラス、ローズマリー、シナモンには子宮収縮作用があるため、妊活中も避けたいもの。「ハーブティーを飲みたいけれど、どれを選んでいいか分からない」というときは、妊娠中や妊活中の方に向けてつくられたブレンドティーを選んでみてはいかがでしょうか。

 

パートナーと一緒にこまめな水分補給を 

 

今回は、意外と見落としがちな妊活と水分の関係性や、適切な補給方法をご紹介しました。当然ですが、水分は性別関係なく必要なものです。妊活をスムーズに進めるために、パートナーと一緒にこまめな水分補給を心がけたいですね。

コラム一覧へ