性欲が低下すると、どうしても妊活がスムーズに進まなくなってしまうもの。子供が欲しいという気持ちがありながらセックスレスになってしまうカップルも多いといわれています。今回は性欲が減退する主な原因を、日常生活の中で取り入れられる改善方法とあわせて見ていきましょう。

性欲が低下する原因とは?

日常のストレス

日常的にストレスがかかるとホルモンの分泌に異常をきたし、性欲が低下するといわれています。以前まで正常だったのに仕事や環境が変わってから性欲がわかなくなった場合は、このケースが考えられるでしょう。

生活習慣の乱れ

運動不足、栄養不足、睡眠不足、肥満、高血圧、糖尿病、喫煙なども性欲低下の原因になります。とくに生活習慣の乱れは勃起障害(ED)を招く傾向が高く、男性の性欲減退に大きく関係しています。

育児による疲れや心情の変化

すでに子供がいる夫婦の場合、育児による疲れや心情の変化が性欲を減退させる一因になることがあります。ただ疲れているだけでなく、「子供の目が気になって性行為ができない」「異性として見られなくなった」といった気持ちも、欲求を妨げる原因になるのです。

性欲低下を防ぐにはどうしたらいい?

適度な運動を習慣にする

運動には、性欲低下の原因になりやすい抑うつ、睡眠不足、肥満などを防ぐ効果が期待できます。たとえばウォーキングなら、1日20分を目安に歩きましょう。
また、EDの改善には下半身の筋肉を鍛えるスクワットが効果的だといわれています。1セット20回、1日3セットを目安におこなうことをおすすめします。

夫婦だけの時間をつくる

毎日忙しく過ごしていると夫婦間の会話が減り、すれ違いが生まれる原因になります。お互いの魅力を改めて見つめ直すためにも、夫婦だけでデートをする、遠出してみるなど、二人だけで過ごす時間をつくってみましょう。お子さんがいて二人だけで過ごせていなかった夫婦にはとくに効果的です。

亜鉛を補給する

亜鉛は、精子の形成や男性ホルモンの合成、免疫力の向上に必要な栄養素です。不足すると生殖機能の低下を招く恐れがあるため、妊活中も積極的に補いましょう。1日の摂取推奨量は成人男性で11mg、成人女性で8mgです。食事だけで不安な場合は、サプリメントの併用もおすすめです。

【亜鉛を多く含む食べ物と100gあたりの含有量】

  • 牡蠣(生)…14.0m
  • かぼちゃの種…7.7mg
  • 豚レバー…6.9mg
  • 焼きのり…3.6mg

出典:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586568.pdf
「食品成分データベース」https://fooddb.mext.go.jp/

医師に相談する

ホルモン分泌の異常やEDによる性欲低下の場合、セルフケアでの改善が難しくなります。妊活を進めたい場合は自力だけで何とかしようとせず医師に相談し、適切な治療をおこないましょう。

あまり落ち込まず前向きに対処を

性欲が低下すると「このまま子供がつくれないのでは?」と不安になってしまいますよね。しかし、ストレスや生活の乱れによる一時的な低下の可能性もありますから、あまり落ち込まないことが大切です。まずはメンタルケアや生活習慣の見直しから、前向きに始めてみてはいかがでしょうか。

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