妊娠中に甘いものばかり食べたくなる妊婦さんは多いといわれています。しかし、甘いものを食べすぎると病気のリスクが高まり、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼす恐れもあるため注意が必要です。今回は、妊娠中に甘いものを過剰摂取したときの影響を、食べすぎないようにするコツとあわせて確認しましょう。
妊娠中に甘いものを食べすぎるとどんなリスクがある?
体重増加
甘いものは糖分が多く、食べすぎると体重が増える原因になります。体が重くなると膝や腰に負担がかかり、痛みが現れてしまうことも。また、赤ちゃんの体重が増えて産道を通り抜けにくくなり、難産を招くリスクも考えられます。
妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群とは、妊娠時に高血圧を発症すること。発症原因はまだ解明されていませんが、体重が増え過ぎると発症しやすくなるといわれています。症状を放置すると胎盤機能が低下し、早産や未熟児の原因になってしまいます。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病は、妊娠中に生じる糖代謝異常のこと。発症すると早産や巨大児を招きやすくなるうえに、お子さんが将来的に糖代謝異常を発症しやすくなる恐れがあります。このようなリスクを招かないためには、発症前から血糖値をコントロールすることが大切です。
甘いものを食べすぎないようにするコツ
甘いものを買いだめしない
甘いものを買いだめしておくと、どうしても手が伸びやすくなってしまいます。家の中に置いておくのは避けて、食べたいときに少しだけ買ったほうがいいでしょう。
少しずつ分けて食べる
甘いものを一度にたくさん食べると、血糖値が急上昇してしまいます。チョコレートなら一口サイズのものを1~2個のみにするなど、小分けして食べるようにしたいですね。最初から小分け包装されているお菓子を買うことも、食べすぎ防止につながりますよ。
食べたものを記録する
食事内容を記録しておくと無意識のうちに食べていたものまで認識できるため、過剰摂取の予防になります。最近では食事管理のスマホアプリも充実していますから、利用してみてはいかがでしょうか。
運動で気分転換をする
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動をすると、交感神経が活発になり明るくポジティブな気持ちになります。ストレスやイライラで甘いものをたくさん食べたくなったときは、運動でリフレッシュしてみましょう。散歩、カラオケ、軽めのダンスなどもおすすめです。自分の好きな運動で気分転換してみてくださいね。
甘いものと上手に付き合ってストレスのない生活を
今回は妊娠中に気をつけたい、甘いものとの付き合い方をご紹介しました。なお、甘いものを絶対に食べてはいけないというわけではありません。大量に食べるのは避ける必要がありますが、少しずつ上手に取り入れて、妊娠中もストレスなく過ごしたいですね。