妊娠中は加熱されていないナチュラルチーズを食べてはいけないとされています。そのため、同じ乳製品のヨーグルトに対しても「食べて大丈夫?」と不安を感じている妊婦さんは多いのではないでしょうか。今回は妊娠中におけるヨーグルトの適切な食べ方、注意点などをチェックしてみましょう。
妊娠中にヨーグルトを食べても大丈夫?
ヨーグルトは妊婦さんにもおすすめ!
妊娠中に食べてはいけないのは、非加熱処理のナチュラルチーズです。加熱されていないとリステリアという食中毒菌が潜んでいる恐れがあるため、避ける必要があります。
対して国内で市販されている一般的なヨーグルトは、高温で殺菌された牛乳を使用しています。そのため、妊娠中に食べても問題ありません。
むしろヨーグルトはタンパク質やカルシウムなど女性に不足しがちな栄養が含まれており、妊娠中の栄養補給にも最適です。以下のポイントに注意しながら、おやつやデザートなどに取り入れてみましょう。
妊娠中にヨーグルトを食べるときの注意点
食べすぎには注意
厚生労働省の「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」によると、妊娠中に食べる乳製品の目安は1日あたり2つ分、妊娠末期は3つ分とされています。1つ分あたりヨーグルト1パック(100g程度)なので、1日2パックが目安です。できればヨーグルトだけでなく、牛乳もしくはチーズなど、他の乳製品とバランスよく食べることをおすすめします。
出典:厚生労働省「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~」https://www.mhlw.go.jp/content/000788598.pdf
糖分は控えめに
無加糖のプレーンヨーグルトには甘みをつけて食べる方が多いかと思いますが、砂糖の入れすぎには注意したいもの。砂糖の過剰摂取は食後の血糖値を急上昇させ、赤ちゃんの成長にも悪影響を及ぼす恐れがあります。できれば少量のはちみつやジャムで味付けをするなど、加える糖分は控えめにしましょう。もともと加糖のヨーグルトは意外と多くの糖分が含まれているので、1日1パックまでにして食べすぎないことが大切です。
冷えが気になるときは温めて食べる
冷たいヨーグルトを食べると胃腸を冷やす恐れがあります。気温が低いときなど、冷えが気になる場合は電子レンジで少し加熱し、温めてから食べることをおすすめします。600Wで20秒ほど温めるだけでも冷たさが和らぎますよ。ただし、温めすぎると乳酸菌が死滅してしまうので注意しましょう。
お腹がゆるくなる場合は調整を
ヨーグルトを食べるとお腹がゆるくなる場合は、食べる量を減らすか、食べるのを控えたほうが安心です。なお、ヨーグルトに含まれる菌の種類によっても腸内環境へ与える影響に違いがあります。違和感がある場合は、違う菌が含まれるヨーグルトを試すのもいいかもしれませんね。※ヨーグルト自体が体質に合わない場合は無理に食べないようにしましょう。

妊娠中も健康維持にヨーグルトを役立てよう
今回は意外と知られていない妊娠中のヨーグルトの食べ方についてお伝えしました。ヨーグルトは口当たりや消化がいいため、「つわりでつらいときでも食べられる」という妊婦さんも多くいらっしゃいます。美味しく栄養豊富なヨーグルトを上手に取り入れて、妊娠中の健康につなげたいですね。