髪色を明るくしたり色味を変えたりすることで、顔周りの印象を華やかにしてくれるヘアカラー。しかし、ヘアカラーによる髪の傷みに悩んでいる方は多いといわれています。なぜヘアカラーで髪がダメージを負ってしまうのか、セルフでも取り入れられる対策方法と一緒にチェックしてみましょう。

ヘアカラーで髪が傷むのはなぜ?

髪色が明るくなるヘアカラーは、髪を一度脱色したうえで色を定着させています。実はこの脱色こそ、髪が傷む大きな要因です。脱色時には髪表面を覆っているキューティクルや、髪内部のコルテックスというタンパク質が破壊されるため、パサつきやゴワつきを招いてしまうのです。

ヘアカラーの傷みに負けないセルフケア方法

保湿効果の高いクリームシャンプーを使う

ヘアカラーによって髪のタンパク質が破壊されると水分を保持する力が弱くなり、乾燥しやすくなってしまいます。そんな乾燥対策に効果的なのが、泡立たないクリームシャンプーです。
一般的な泡立つシャンプーは洗浄力が強く、汚れとともに髪のうるおいに必要な油分まで落としてしまうことがあります。対してクリームシャンプーは汚れだけを落とし、必要な油分は残してくれるので髪の乾燥を防げるのです。泡立つシャンプーを使うと髪がパサつく方は、クリームシャンプーを試してみてはいかがでしょうか。

トリートメントタイプのヘアカラーや白髪染めを使う

脱色するタイプのヘアカラーは髪を傷つけてしまいますが、トリートメントタイプのヘアカラーは髪のタンパク質を破壊せず色のみを定着させるため、染めながらツヤとうるおいを与えられます。髪色を明るくすることはできませんが、色落ちした髪を傷めずに染めたい方、白髪をカバーしたい方には、トリートメントタイプのヘアカラーや白髪染めがおすすめです。

髪が濡れたまま放置しない

どんなに髪にやさしいシャンプーやヘアカラーを使っていても、お風呂上がりにすぐ髪を乾かさないとダメージが進行してしまいます。水分を含んだまま放置すると髪の水分やタンパク質が溶け出し、うるおいやツヤを失ってしまうのです。染めた色も抜けやすくなってしまうので、すぐにタオルドライし、ドライヤーで乾かしましょう。

ドライヤーの風は毛の流れに沿って当てる

ドライヤーの風は髪の根元から毛先へと、毛の流れに沿って当てることがポイントです。なぜなら髪の表面を覆っているキューティクルは、根元から毛先に向かって鱗のようにならんでいるため。上から下に風を当てると開いていたキューティクルが閉じて、髪本来のツヤを引き出せるのです。最後に冷風を当てると、より引き締まるうえに熱を取り除けるので髪の乾燥防止につながります。

ケア次第でヘアカラーの傷みはカバーできる!

ヘアケアを丁寧におこなえば、ヘアカラーをしていても美しい髪を維持できます。シャンプーや染めるアイテムを変えたり、毎日のドライヤー方法を工夫したりして、色鮮やかなツヤ髪を目指していきたいですね。

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