妊娠中は疲れや眠気を感じやすいといわれています。「何をするにも、ぐったり……」と体力に自信をなくしている妊婦さんも多いのではないでしょうか。しかし、妊娠中は誰でも疲れやすくなるもの。その理由を、対策方法とあわせてチェックしてみましょう。
妊娠中に体が疲れやすいのはなぜ?
ホルモンバランスの変化
妊娠するとホルモンバランスが急激に変化する影響で、疲れや倦怠感、眠気などが強くなる傾向があります。とくに妊娠初期は、まだ体が変化に慣れていません。血圧や精神面が不安定になりやすいことも、疲れを引き起こす原因になります。
貧血
妊娠するとホルモンバランスが急激に変化する影響で、疲れや倦怠感、眠気などが強くなる傾向があります。とくに妊娠初期は、まだ体が変化に慣れていません。血圧や精神面が不安定になりやすいことも、疲れを引き起こす原因になります。
お腹が大きくなることによる変化
妊娠後期になると、お腹が大きくなって腰痛が起きやすくなったり、膀胱が圧迫されて頻尿ぎみになったりします。痛みや不快な症状、それにともなう睡眠不足などが疲れを招いてしまうのです。
妊娠中に生じる疲れの対策方法とは
鉄分を補給する
厚生労働省の食事摂取基準(2020年)によると、1日あたりの鉄分摂取推奨量は妊娠初期で9.0mg、妊娠中期・後期で16.0mgです。妊娠中期・後期はより多くの鉄分を必要としますから、以下のような食べ物や鉄分配合のサプリメントを上手に活用しましょう。
動物性食品に多く含まれるヘム鉄は、植物性食品に多く含まれる非ヘム鉄より吸収されやすい性質を持っています。肉や魚もバランスよく取り入れることがポイントです。
鉄分が多く含まれている食べ物(100gあたりの含有量)
- 牛もも肉…2.8mg
- まいわし…2.1mg
- かつお…1.9mg
- まぐろ…1.8mg
- 納豆…3.3mg
- 切り干し大根…3.1mg
- 小松菜…2.8mg
出典元:
食事摂取基準(2020年)https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html 食品成分データベースhttps://fooddb.mext.go.jp/index.pl
こまめに休む
疲れたときは無理をせず、こまめに休むことが大切です。つい頑張ってしまうタイプの方は「○時になったら横になる」など、時間を決めて休んでみてはいかがでしょうか。また、家事でも完璧を目指さず、手を抜いたり周りを頼ったりしましょう。
適度な運動や入浴で血行を促す
同じ姿勢が続くと全身の血行が悪くなり、疲労物質が溜まりやすくなります。疲れが少し楽になったら、ストレッチや軽い体操などで体を動かし、血液の流れを促しましょう。また、湯舟に浸かって入浴することも血行促進に効果的です。

妊娠中は無理をしないことが第一
妊娠中に疲れたり眠くなったりするのは当然のこと。無理をして赤ちゃんの成長に悪影響を与えてしまっては元も子もありません。自分自身の体を第一に考え、十分な栄養や休息をとって疲れを少しでも軽くしてくださいね。