お風呂のお湯に溶かす入浴剤にはさまざまな種類があり、効能もそれぞれ異なります。今回は、近年人気を集めている炭酸入浴剤について見ていきましょう。どのような効果が得られるのか、メリットを活かす使い方とあわせてご紹介します。

炭酸入浴剤の効果

冷え性改善

炭酸入浴剤を溶かしたお湯に浸かると炭酸ガスが皮膚から血管に入り、血管を拡張させます。これにより血流が促進され、全身をポカポカと温めることができるのです。

疲れを和らげる

炭酸ガスによって血行が促進されると、血液中の酸素や老廃物の流れもスムーズになります。全身の新陳代謝が活発になることで、疲れ、肩こり、腰痛などを和らげる効果が期待できます。

美肌効果

全身の血行が良くなると、肌の細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)が活発になります。炭酸ガスには肌表面の汚れや古い角質を取り除く清浄効果もあるため、なめらかな美肌を目指したい方におすすめです。

「重炭酸入浴剤」なら、より高い効果が期待できる!

炭酸系の入浴剤は、大きく分けて「炭酸ガス入浴剤」と「重炭酸入浴剤」に分けられます。どちらも全身を温めて血行を促進する効果がありますが、炭酸ガス入浴剤はお湯に溶けたガスが時間とともに空気中に飛散してしまうため、短時間のうちに入浴する必要があります。

いっぽう重炭酸入浴剤は、溶かすとお湯が重炭酸イオンに変化し、空気中にガスが飛散しません。また、重炭酸イオンには乳酸を中和させる作用があるため、高い疲労回復効果が期待できます。自宅のお風呂でよりしっかり疲れをとりたい方、家族全員が入り終わるまでに時間がかかる方には、重炭酸入浴剤がおすすめです。

炭酸入浴剤の効果を活かす使い方

炭酸ガス入浴剤は溶かしてから2時間以内に

炭酸ガス入浴剤は、お湯に溶かしたあと2時間程度で炭酸ガスが空気中に飛散してしまいます。せっかくの効果をムダにしないよう、溶かしてから2時間以内に利用しましょう。

重炭酸入浴剤は溶かしてから24時間以内に

重炭酸入浴剤は、お湯に溶かして重炭酸イオンに変化したあと、24時間程度濃度が変わらないといわれています。お湯に溶かしたあと24時間利用できますから、追い焚きして2度浸かりたい方にも。

どちらも入浴前にしっかり溶かすことが大切

炭酸ガス入浴剤と重炭酸入浴剤、どちらもお湯に溶け込んでいないと効果が発揮できません。泡が消えるまで、お湯にしっかり溶かしてから浸かるようにしましょう。

「炭酸入浴剤」で全身ポカポカリフレッシュ! 嬉しい効果と使い方

手軽に使える炭酸入浴剤で疲れた体を癒そう

最近では販売されている入浴剤のバリエーションが増え、どれを使おうか悩んでいる方も多いはずです。1日の疲れを和らげたい方、全身の巡りを良くしてさまざまなメリットを得たい方は、炭酸入浴剤を選んでみてはいかがでしょうか。

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