出産平均年齢が徐々に上がり、近年では40代から妊活を始める人も少なくないといわれています。しかし、いざスタートとなると何から手をつけていいのか分からないもの。そこで今回は、40代からの妊活において何から始めるべきなのか、具体的にリストアップしてご紹介します。

40代からの妊活。何から始めるべき?

まずは病院で持病がないかチェック

妊活を始める際は、まず自分自身の健康状態をしっかり把握しておきましょう。婦人科で子宮や卵巣を調べるのはもちろん、糖尿病などの持病がないか検査しておくことも重要です。また、妊活は夫婦二人でするものですから、パートナーの健康状態も一緒に確認しておきたいですね。

睡眠の質を見直す・高める

睡眠の質が低いとホルモンバランスが崩れ、妊娠する力が弱まってしまいます。一般的には1日7時間の睡眠が望ましいといわれていますから、十分にとれているか、深く眠れているか見直すことが大切です。睡眠時間がバラバラ、途中で目が覚めてしまう場合は、起きてすぐに朝日を浴びる、夜はスマホやPCを見ないなどの対策を取り入れましょう。

適正体重を目指す

痩せすぎ、もしくは太りすぎだと排卵が正常に起こらず、妊娠力が低下する恐れがあります。妊娠に適したBMIは19~25だといわれていますから、食生活を見直して適正体重を目指しましょう。

■BMIの計算方法

BMI=体重(㎏)÷ [ 身長(m)×身長(m)]

(例)体重52kg、身長160cmの場合

52÷[1.6×1.6]=BMI20.31

血行を改善する

血行が悪いとホルモンの分泌や卵巣機能が低下し、不妊の原因になってしまいます。特に座りっぱなしの仕事をしている方、入浴をシャワーで済ませてしまう方、冷たい飲み物が好きな方などは注意が必要です。できるだけ日頃から適度な運動、湯船につかる入浴、体を温める飲み物や食事などを心がけましょう。

不足している栄養を補う

妊娠力を高めるためには、不足しがちな栄養を補うことも重要です。妊活時や妊娠初期から必要だといわれる葉酸、ビタミンD、亜鉛、鉄などを積極的に摂るようにしましょう。バランスのとれた食事が第一ですが、十分に補えきれない場合はサプリメントを併用すると効果的です。

不妊治療を知る・始める

40代の場合、妊活スタートと同時に不妊治療を始めるカップルが多いといわれています。不妊治療には大きく分けてタイミング法、人工授精、体外受精、顕微受精があり、年齢や体質によって適した治療が異なります。内容をしっかり把握し、早めの通院・治療を考えましょう。

40代から始める妊活。具体的に何から手をつけるべき?

40代の妊活は「現状の把握」「早めの行動」がマスト

近年は晩婚化が進み、高齢出産も増えてきています。しかし、加齢とともに妊娠力が下がることは間違いありません。「40代だけど子供が欲しい!」と思い立ったなら、できるだけ早めの行動を心がけたいですね。

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