皆さんは『体内時計』を意識したことはありますか?

「健康のためには体内時計を整えて規則正しい生活を送ることが大切」といわれていますが、実は妊娠しやすい体をつくるためにも同じように気をつける必要があります。意外と知られていない妊活と体内時計の関係を、整え方とあわせてチェックしてみましょう。

妊活中における「体内時計」の重要性とは

そもそも体内時計とは、1日周期で「起きる」「寝る」などの生体リズムを調整するメカニズムのこと。私たち人間だけでなく、地球上に存在するすべての生物に備わっています。体内時計が正常に働いていると覚醒や睡眠などのリズムが上手に切り替わり、規則正しい生活を送りやすくなるのです。

しかし、現代人は夜ふかしや運動不足などの影響で体内時計が乱れがちです。体内時計が狂うと自律神経が乱れ、睡眠の質も低下。長引くとホルモンバランスや月経サイクルに悪影響を及ぼし、不妊の原因になるとも考えられています。妊活において体内時計の調整が重要といわれるのは、このためなのです。

妊活中に意識したい体内時計の整え方

毎日決まった時間に起きて日光を浴びる

朝起きて日光を浴びると、体や心を安定させるホルモン「セロトニン」が分泌されます。セロトニンが十分に分泌されると夜には睡眠を促すメラトニンが分泌されるため、体内時計を自然に整えることができます。

しかし、日光を浴びる時間がずれると体内時計もずれてしまうので注意が必要です。できるだけ毎日同じ時間に起きて、朝日を浴びるようにしましょう。

朝ごはんを食べる

朝食をとると胃腸が動いて体温が上がり、活動を始めるためのスイッチがONになります。どうしても食欲がない場合は、白湯やスープなどの温かい飲み物だけでもとるようにしましょう。

日中に適度な運動をする

運動をするとセロトニンが分泌され、体内時計の調整につながります。日中に適度な運動をしておくといいでしょう。ウォーキングなどの有酸素運動、スクワットなどの筋トレなどを前向きに楽しくおこなうことがポイントです。

夜にブルーライトを浴びない

スマホやパソコンなどの画面から発せられるブルーライトには、脳を覚醒させる作用があります。朝や昼に浴びる分には問題ないのですが、夜にブルーライトを浴びると脳が「まだ昼間だ」と錯覚してしまうため注意が必要です。

どうしても夜に見る必要があるときは画面の明るさ(輝度)を暗く調節したり、ブルーライトカット用のアプリを使ったりして、目に入る光の量を減らしましょう。

妊活中に知っておきたい「体内時計」の重要性と整え方

妊活中の体内時計は”楽しみながら”整えて

今回ご紹介したように、妊活中も体内時計の調整が必要になります。しかし、「整えなきゃ」と考え過ぎると、かえってストレスになってしまうもの。「朝起きて美味しいごはんを食べる」「時間があるときに気持ちよく散歩する」など、日々の暮らしを楽しみながら調整してみてはいかがでしょうか。

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