日本人にはあまり馴染みのない「クコの実」ですが、実はさまざまな栄養が詰まったスーパーフードとして世界中で愛されています。そもそもクコの実とはどのような食べ物なのか、含まれている栄養や期待できる効果とあわせて探ってみましょう。

クコの実とは?

クコの実は、中国やモンゴル原産のナス科の植物になる赤い果実です。中国では古くから生薬として利用され、世界三大美女の楊貴妃も口にしていたといわれています。

その栄養価の高さは今でも世界中から注目され、「長寿の果実」や「不老不死の実」といわれるほど。日本ではクコの実という名が一般的ですが、世界では「枸杞子(クコシ)」「コジベリー」「ウルフベリー」など、さまざまな名で呼ばれています。

生のままだと茄子のような青臭さがあるいっぽう、乾燥させるとほんのり甘くなり、ドライフルーツのような見た目と食感になるのが特徴です。

クコの実に含まれる栄養と期待できる効果

美肌効果

クコの実には、ビタミンA・B群・C・Eが含まれています。これらのビタミンには肌の代謝を助ける作用があるため、美肌を維持したい方に最適です。ビタミンCにはメラニンの生成を抑制する作用がありますから、シミの予防にもつながります。

老化予防

クコの実に含まれるビタミンA・C・Eには、体の酸化を抑える作用があります。そもそも酸化とは、体内に過剰に増えた活性酸素によって引き起こされ、老化が進む原因にもなる現象のこと。そんな酸化を抑えることで、細胞や血管を若々しく保つ効果が期待できます。

疲労回復

クコの実の豊富な栄養は、滋養強壮・疲労回復にも役立ちます。ビタミンB群、アミノ酸、ミネラルなどが代謝を助けることで、疲れにくい体に導いてくれるのです。また、豊富なビタミン類は免疫機能もサポートしてくれます。

の健康維持

クコの実には目の健康をサポートするビタミンAやゼアキサンチンが含まれているため、現代人が悩まされがちな疲れ目対策にも効果的です。ゼアキサンチンはカロテノイド(植物が持つ色素成分)の一種で、高い抗酸化力を持つことでも注目されています。

クコの実の食べ方は?

乾燥させたクコの実は、ドライフルーツやナッツのようにさまざまな料理に活用できます。杏仁豆腐や中華粥などで目にする方が多いかもしれませんが、スープやヨーグルトなど、身近な食品に入れて楽しんでみてはいかがでしょうか。お酒や紅茶など、ドリンクに入れる方法もおすすめです。もちろんそのまま食べても美味しいので、小腹が空いたときのおやつにも活用してみてくださいね。

「クコの実」は美容にも嬉しいスーパーフード! 秘められた栄養と効果

クコの実を食べて体の中からキレイを目指そう

今回は、あまり知られていないクコの実の栄養や効果についてご紹介しました。とても小さなクコの実ですが、美容にも健康にも嬉しい栄養素がギュッと詰まっています。今まであまり縁がなかった方も、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。

コラム一覧へ