乾燥が厳しいシーズンは加湿器が手放せませんよね。室内を適切に加湿すれば粘膜や皮膚のうるおいが保たれて、健康や美肌の維持にもつながります。しかし、注意をしたいのが加湿器の使い方。間違った方法で使うと、かえってトラブルを引き起こす危険性があります。健康や美容にきちんと役立てるために、加湿器の正しい使い方をチェックしておきましょう。

加湿器の適切な使い方&使うときの注意点

部屋の隅や窓際はNG! できるだけ真ん中に置く

皆さんは部屋のどこに加湿器を置いていますか? 「邪魔にならないように部屋の隅に置いている」という場合は見直しが必要です。部屋の隅、窓際、壁際、家具の隙間などに置くと水分が周囲に付着し、カビや結露の原因になってしまいます。

また、加湿器から出る蒸気が拡散されにくくなり、十分な効果が得られなくなることも。部屋中に水分を行き渡らせるためにも、できるだけ部屋の真ん中に置くようにしましょう。エアコンの風の通り道に置くと、蒸気が拡散されるのでより効果的です。

家電の近くに置かない

加湿器の置き場所でもう1つ気をつけたいのが、家電との距離です。テレビ、オーディオ、パソコン、プリンターなど、精密機器のそばに置くと水分の影響で故障することがあります。日々使うスマホやタブレットの置き場所・充電場所などからも、できるだけ距離を空けて設置することが大切です。

加湿しすぎに注意する

室内の適切な湿度は、50~60%といわれています。それ以上加湿をするとダニやカビ、結露の発生を招きますから、湿度計などを設置して注意を払いましょう。

加湿しすぎたときは窓を空けて空気を入れ替え、結露を乾いたタオルや新聞紙などで拭き取っておくと安心です。自分でコントロールするのが難しい場合は、設定した湿度にキープしてくれる加湿器を使いましょう。

水は毎日入れ替える

加湿器に入れた水をそのまま放置するとタンク内に細菌やカビが発生し、健康を害する原因になります。使いきれなかったときも水は必ず毎日入れ替えることが重要です。

入れ替えるときは古い水を捨ててからキレイな水をタンクに入れ、振り洗いをしておくと◎。振り洗いした水を捨て切ったら、再度新しい水を入れて使用しましょう。

なお、加湿器にミネラルウォーターを使うのはNGです。塩素が入っていて雑菌が繁殖しにくい水道水を使ってくださいね。

お手入れは説明書通りに正しくこまめに

水を毎日入れ替えていても、庫内のトレイやフィルターなどには少しずつ水垢が蓄積していきます。放置すると雑菌の繁殖を招くうえに加湿能力も低下してしまうので、正しくこまめに手入れをすることが大切です。適切なメンテナンス方法は製品によって異なりますから、説明書をよく読んで指示通りにおこないましょう。

間違えると危険! 乾燥シーズンに見直したい「加湿器」の正しい使い方

加湿器を正しく使ってより健康&美肌に

加湿器にカビや細菌が発生すると最悪の場合、肺炎を引き起こすことがあります。使用前には加湿器内のタンクやフィルターなどが汚れていないかをチェックし、問題がないことを確認したうえで適切な場所に設置してくださいね。正しく使って、トラブルのない健やかな生活につなげましょう。

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