妊娠中は子宮が大きくなる影響で脚の”むくみ”や”つり”などに悩まされやすくなります。下半身のつらい症状を少しでも軽くしたい……そんなときは脚の血行を促すマッサージを取り入れてみてはいかがでしょうか。今回は妊娠中でもできる簡単なセルフマッサージの方法を、注意点とあわせてご紹介します。
妊娠中にできる脚のセルフマッサージ術とは?
①足裏を指圧する
まずは足の裏を手の指を使ってまんべんなく指圧します。足を体に引き寄せすぎるとお腹を圧迫してしまうので、少し離した状態でおこないましょう。手でマッサージしにくい場合は、ツボ押しグッズなどを使ってもOKです。ただし力加減は強くしすぎず、気持ちいいと感じる程度にしましょう。
②ふくらはぎを指圧する
足首から膝裏に向かってふくらはぎを指圧していきます。足首の後ろに手の親指が当たるようにつかみ、少しずつ上に引き上げながら押していくと効果的です。このときも軽く、気持ちいいと思える程度に押しましょう。
※マッサージ用のクリームやオイルなどを塗りながらおこなうと手の滑りが良くなります。クリームやオイルがない場合は、薄手の服の上からおこなって肌に刺激を与えないようにしましょう。
③ふくらはぎをやさしくねじる
今度はふくらはぎを両手でつかみ、足首から膝に向かってねじり上げていきます。あくまでもやさしく、凝りをほぐすようにおこないましょう。
④手のひらでさすり上げる
足裏からふくらはぎ全体をほぐしたら、最後に足首から膝裏に向かって手のひらでさすり上げます。この流れによって足に溜まった老廃物の排出を助けることができます。お風呂上がりなど、血行が良くなっているタイミングにおこなうとより効果的ですよ。
妊娠時にマッサージをするときの注意点
妊娠初期はマッサージを控える
妊娠初期はまだ不安定で体調も変化しやすい時期ですからマッサージは控えましょう。妊娠中期からは体調も安定してきますので、様子を見ながら取り入れてみてくださいね。
アロマオイルは使わない
アロマオイルの中には、妊娠中に使えないものもあります。マッサージにはマタニティ用のクリームや、無添加のホホバオイルなどを選んだほうが安心です。
自分で難しいときは周囲を頼って
お腹が大きくなるとマッサージも大変になります。自分で難しい場合は無理をせず、家族の手を借りましょう。マタニティ用の着圧ソックスなど、グッズを活用するのも効果的です。
不調を感じたらすぐに中止して医師に相談を
マッサージ中にお腹が張るなどの不調を感じたときは、すぐに中止しましょう。中止しても不具合が続くようなら、医師の診察を受けてください。
また、重いむくみやつりが続く場合、他の病気が隠れていることがあります。その場合もセルフケアを中止し、すぐにかかりつけの病院に相談しましょう。

適切なマッサージで妊娠中もリラックス
マッサージには血行促進やむくみ解消効果だけでなく、リラックス効果も期待できます。妊娠中は心も不安定になりがちなもの。体はもちろん心までやさしくケアするつもりで、マッサージを取り入れてみてくださいね。