妊娠中は飲酒を避ける必要がありますが、妊活中はどうなのでしょうか?「そろそろ赤ちゃんが欲しいけれど、お酒は一切やめるべき?」「妊活中だけどうっかり飲んでしまった…これって大丈夫?」など、疑問や不安に思っている女性も多いはずです。そこで今回は、妊活中の飲酒はOKなのかNGなのか、お酒との適切な付き合い方とあわせてご紹介します。

妊活中の女性、飲酒はOK・NG?

デンマークのオーフス大学の研究によると、適量であればお酒を飲んでも妊娠に影響を与えることは少ないと報告されています。デンマークに住む妊活中の21~45歳女性、6,120人によって調査をおこなったところ、週14杯以下の飲酒であれば妊娠のしやすさに影響しないという結果が出たのです。なお、1杯の量はビールで330ml、ワインで120ml、ウイスキーなどの蒸留酒で20mlが目安になります。
(出典元:Alcohol consumption and fecundability: prospective Danish cohort study リンク先:https://www.bmj.com/content/354/bmj.I4262)

もちろんお酒への耐性は個人差がありますから、飲酒に慣れていない方、お酒に弱い方はもともと控えたほうがいいでしょう。また、かかりつけの医師に相談しておくことも大切です。

妊活中に意識したいお酒との付き合い方

多くても1日2杯まで

上述したデンマークの研究では、週14杯以上の飲酒をした女性は妊娠率が18%低下したとも報告されています。つまり、度を超えた飲酒は妊活に悪影響を及ぼす恐れがあるということです。週14杯=1日2杯という計算になりますから、たとえ多くてもこの量を超えないようにしましょう。

週2回以上の休肝日をつくる

お酒を飲まない日、いわゆる休肝日をつくることも健康維持のために欠かせないポイントです。一般的には週に2回以上の休肝日が望ましいといわれています。最近ではノンアルコール飲料が充実していますから、リフレッシュしたいときは活用しましょう。

食事やおつまみはバランスよく食べる

空腹状態でお酒を飲むと酔いが早く回るうえに、内臓にも負担をかけてしまいます。お酒だけを飲むのではなく、食事やおつまみもバランスよく食べることが大切です。おつまみには、葉酸が豊富な枝豆やほうれん草を選んでみてはいかがでしょうか。

寝る直前の飲酒は避ける

寝る前にお酒を飲むとよく眠れるような気がしますが、実はかえって睡眠の質を低下させることが分かっています。アルコールの代謝によって覚醒作用のあるアセトアルデヒドが発生し、目が覚めやすくなるのです。妊活中は睡眠の質も重要ですから、寝る3~4時間前までには飲み終わっておくことをおすすめします。くれぐれも寝酒はしないようにしましょう。

排卵期・妊娠の可能性があるときは飲まない

妊娠中の飲酒は赤ちゃんの成長に影響します。妊活しやすい排卵期、また妊娠の可能性が少しでも考えられるときはお酒を控えましょう。妊娠が分かったらすぐに禁酒をすることが大切です。

妊活中の飲酒、OKそれともNG? お酒との適切な付き合い方

妊活中のお酒も適量を守ってほどほどに

妊活中は適度なストレス発散も必要ですから、飲酒が絶対にNGとはいい切れません。しかし、過度の飲酒は健康にも妊娠にも悪影響を及ぼします。適量を守り、リフレッシュできるような健やかな付き合いを心がけていきたいですね。

コラム一覧へ