妊娠中は、おなかの赤ちゃんのためにも飲酒は厳禁――これは常識ですね。
では、「妊活中」についてはどうでしょう。妊娠するためには、一滴のお酒も口にしない方がいいのでしょうか? 妊活中のお酒とのつき合い方について考えていきましょう。

妊活中は健康的な生活が大切!

妊娠するためには、栄養バランスがとれた食生活や、規則正しい生活を送ることが大切です。偏った食生活や不規則な生活を続けていると、ホルモンバランスが乱れて妊娠しづらい体になってしまいます。
偏った食生活によって鉄分や葉酸が不足すると、血液が酸素を運ぶ力が衰えて、血液がドロドロになってしまい、子宮内が酸素不足や栄養不足に陥ってしまう可能性があります。仕事が忙しすぎて慢性的な睡眠不足に陥っているという人は、睡眠中に充分な成長ホルモンが分泌されずに、体や脳が疲労から立ち直ることができず、ホルモンバランスに悪影響を与える恐れがあります。

また、お酒を飲みすぎる人は、内臓に負担をかけている恐れがあります。

ストイック過ぎる生活はNG

禁酒が仇になることも!? 妊活中にお酒とうまくつき合うには

とは言え、お酒をたしなんでいたからといって、必ずしも妊娠できないわけではありません。
妊活中だからといって、すべての嗜好品を完全に断ってしまうことは難しいですよね。お酒が大好きな人が、急に一滴も飲まない生活に切り替えることは、きっと難しいでしょう。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」と言います。我慢しすぎてストレスを溜めすぎれば、体にも精神にも大きな負担を与えてしまうでしょう。
たとえば、毎日アルコール度数が高いお酒を飲んでいるという人は、できるだけアルコール度数が低いお酒に切り替えてみましょう。そのようにして、徐々にお酒と距離をおいていくことをおすすめします。
また、お酒以外にも、ウォーキングやヨガなどの体を動かす趣味に没頭すると、妊活にとって大きなプラスとなります。体を動かすと、気分がスッキリしますよね。生活に簡単な運動を取り入れて、健康的な生活を目指しましょう。

体に負担をかけにくいお酒の飲み方

毎晩の晩酌が欠かせないという人が急にお酒をやめることは難しいですよね。
そこで、できるだけ体に負担を与えにくいアルコールの飲み方をご紹介します。
アルコールは肝臓で分泌される酵素によって分解されます。人によって、酔いやすい人とそうでない人がいますが、これはアルコールを分解できる力に個人差があるためです。
お酒を楽しむときは、できるだけ胃の中に食べ物がある状態で飲みましょう。食事中は胃の出口が収縮するため、アルコールの吸収を穏やかにすることができますよ。

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