美肌のために果物を積極的に食べる女性は多いです。「朝は必ず果物をとる」という人もいることでしょう。 しかし、実は果物の種類によっては朝食べると美肌どころか逆効果になってしまう可能性があるのです。 美肌のために毎朝せっせと果物を食べていたのに、効果がないどころか悪影響を及ぼすとなれば一大事ですよね。 今回は、朝に食べて良い果物とダメな果物についてご紹介します。
果物の美肌効果
多くの果物には美肌効果があるとされています。美肌効果の主な理由として果物に豊富に含まれるビタミン類があげられます。 ビタミンは肌の調子を整える栄養素であり、外部からの刺激に強い健康的な肌を生み出すのに欠かせません。さらに、古くなった肌細胞が新しい細胞へと生まれ変わるターンオーバーにもビタミンは欠かせない栄養素だといえます。
ビタミンはいろいろな食材に含まれていますが、中でも豊富に含むのが果物です。みかんやリンゴ、バナナなどの果物にはビタミンCを中心に、多様なビタミンが含まれており肌の健康維持に高い効果が期待できます。 最近は野菜と合わせてスムージーにした果物を朝食代わりにする人も増えています。
果物に含まれている肌の要注意成分「ソラレン」
肌の健康維持に効果があるビタミンを豊富に含む果物ですが、食べるタイミングには注意が必要です。というのも、食べるタイミングによって果物に含まれる成分がマイナスの影響をもたらすため。その成分が「ソラレン」です。
ソラレンは摂取すると肌の紫外線感受性を高め日焼けしやすくなるという作用があるのです。さらに、シミやソバカスができやすくなる危険性も指摘されているため、ソラレンを含む果物は食べるタイミングに注意する必要があります。
「ソラレン」を豊富に含む果物を食べるのに良いタイミング&ダメなタイミング
朝にソラレンを含む果物を食べてしまうと、通勤や通学時に浴びた紫外線が肌に悪影響を及ぼしやすくなります。 ソラレンは人体に対する即効性が高く、朝食に摂取してしまうと数分後の通勤や通学時に浴びる紫外線に対しすぐに感受性を高めてしまうのです。このような紫外線に対する感受性を高める作用を「光毒性」といい、日光を浴びる時間がたった数分であっても肌の反応は変わるといわれています。
ソラレンを含む果物を朝食べるのはおすすめできませんが、夜食べるなら全く問題ありません。ソラレンの光毒性が続くのは約7時間で、それをすぎれば影響はほぼゼロになります。 夕食時に果物を食べて一晩眠ってしまえば光毒性は消えるので、ソラレンを多く含む果物は朝を避けて夜食べると美肌を保ちやすくなります。
肌のために朝に食べて良い果物&ダメな果物
朝に果物を食べるなら、ソラレンを含まないもしくは少量の果物が良いでしょう。
・ イチゴ
・ ブドウ
・ リンゴ
・ バナナ
・ ナシ
・ モモ
・ スイカ
これらの果物は朝食べても問題ありません。特にバナナなどはビタミン以外にも豊富な栄養を含んでおり、朝食に最適の果物です。 反対にソラレンを多く含み、朝食べるのを避けたほうが良い果物はオレンジなどです。その他にもレモンやグレープフルーツ、イチジクなども美肌の観点から朝は避けるようにしましょう。
「美肌のためを思って食べていたものが、実は悪影響を与えていた」なんてことがあったら勿体ないですよね。
今一度、朝に食べる果物を見直してみてはいかがでしょうか。