基礎体温には周期があり、排卵を挟んで低温期と高温期に分けられます。 妊娠しやすい体を作るためにはこのリズムを保つことが大切だといわれていますが、「なかなか体温が上昇しない」と悩む女性も少なくありません。 基礎体温が上がらない原因は一体何なのか、妊娠力アップのために詳しく掘り下げてみましょう。
基礎体温が上がらない意外な原因とは?
・ストレスを受けている
基礎体温が低い理由には、ホルモンバランスの乱れが大きく関わっています。 中でも大きな影響を与えるのが、ストレスによるホルモンバランスの乱れです。 過剰なストレスがかかると血行が悪くなり、体が冷えやすくなります。妊活中はいろいろ考え込んでしまうものですが、前向きに考えて精神的ストレスを溜めないようにしましょう。
・睡眠不足
睡眠と基礎体温には、一見何の関係性もないように思えますよね。 しかし、十分な睡眠がとれていないと自律神経が乱れて血管が圧迫され、基礎体温が下がってしまいます。 夜更かしは避けて、早めの就寝を心がけましょう。
・栄養不足
十分な栄養が摂れていないと、体内から熱を作り出すことができなくなります。 とくに筋肉の材料になるタンパク質や血行を改善するビタミンEは、基礎体温を上げるために欠かせない栄養素。 タンパク質は肉や魚、卵、大豆製品などに、ビタミンEはかぼちゃなどの緑黄色野菜、ナッツ類などに含まれているので、意識的に摂りましょう。
・薄着をしている
体の冷えは、基礎体温の低下に直結します。普段から薄着は避けて、温かい服装を心がけましょう。腹巻きやレッグウォーマーなどでお腹と下半身を温めると、全身まで効率よく温めることができますよ。 また、室温を下げすぎないこと、温かい食事を心がけることも大切です。
・入浴をシャワーで済ませている
毎日の入浴をシャワーだけで済ませていませんか? 基礎体温を上げるためには、体の深部まで温めることが大切です。 たとえ夏でも冷房の影響で体が冷えやすくなっているやめ、できるだけ湯船に浸かって温まりましょう。
・子宮の病気
生活習慣や食生活を見直しても基礎体温が上がらない場合、何らかの病気を患っている可能性があります。 原因として考えられるのが、卵巣機能不全や多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症など。 妊活をスムーズに進めるためにも、一度婦人科で検査をしてみましょう。

以上、妊活中に基礎体温が上がらない原因をご紹介しました。 なお、基礎体温が上がらなくても妊娠する可能性はあります。妊活中は何かと体の調子が気になるものですが、神経質になりすぎないことも大切です。 前向きな気持ちを持ち、焦らず自分のペースで妊活することを心がけてくださいね。