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2020.09.01

産後に関節リウマチに悩む女性が多いって本当? その症状や対策法とは

女性イメージ

関節リウマチはこれまで高齢女性が多く発症する病気とされてきました。
しかし実は、産後の女性が関節リウマチに悩まされるケースは意外と多いものです。 産後の体のだるさや食欲のなさといった体長の変化は、もしかすると関節リウマチの初期症状かもしれません。気になる症状があれば、放置せずに早めに対処しましょう。
ここでは産後の女性が関節リウマチを発症しやすい理由や、効果的な対処法について解説いたします。

関節リウマチとはどのような症状?

関節リウマチとは、免疫系に異常が起きることによって手足の関節が痛んだり腫れたりする病のことです。
関節リウマチの初期症状として、だるさや食欲のなさが挙げられます。また、朝起きるときに関節がこわばるような感じがしたり、少し熱っぽくなったりすることもあるものです。
関節リウマチが原因で、重いものを運んだり階段を上り下りしたりするのが辛く感じる方もいます。 症状が進行すると関節の一部が腫れてしまうこともあります。最初は小さな関節が腫れるのですが、やがてヒジやヒザといった大きな関節にも腫れが起きてしまうのです。

関節リウマチは女性に起きやすい病気

関節リウマチの発症は男女比1:4となっており、女性が発症しやすい病といわれます。
女性が関節リウマチに悩まされやすい理由として、女性ホルモンの影響が考えられます。 妊娠中や産後には、女性ホルモンのバランスが大きく変化します。女性ホルモンには免疫反応を促すサイトカインを活性化させる働きがあり、これが関節リウマチの原因となってしまうのです。 さらに、妊娠中の女性の体内では免疫系の働きがおさえられ、産後には免疫の抑制が解除されるという変化が起こります。
この急激な変化によって自己免疫反応のバランスが崩れ、関節リウマチを発症することがあるのです。

関節リウマチを発症したときの対処法は?

関節リウマチは治りにくい病気だと長年考えられてきました。しかし近年では生物学的製剤の開発が進んでおり、きちんと治療をすれば病状が落ちついて生活に支障が出ないよう改善していくことが可能です。また、関節リウマチの症状があってもその後の妊娠出産は問題なくできるので、あまり心配はいりません。 関節リウマチの完治は難しいため、基本的には症状を落ち着かせる「寛解」を目指す治療をすることになります。 関節リウマチの症状が進むと関節にダメージが起き、治療が難しくなります。いつまでも健康的に生活していくためにも、関節リウマチを疑う症状があるときには早めに医療機関に相談するのがおすすめです。

女性イメージ

子どもを生んだあとに関節リウマチの症状に悩まされる女性は少なくありません。
関節リウマチはホルモンバランスや免疫系の乱れによって引き起こされることが多い病なので、産前産後にはどうしても関節リウマチのリスクが高まってしまうのです。 もしも関節リウマチの初期症状が出ている場合には、早めに医療機関に相談して適切に治療を進めていきたいですね。