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2020.08.31

妊娠すると虫歯になりやすくなるって本当? その原因と対策方法とは

虫歯イメージ

「妊娠すると虫歯や歯周病にかかりやすくなる」とよく言われますが、これはなぜなのでしょうか?
妊娠経過には個人差があるため、何が原因で虫歯が起きるかも妊婦さんによって異なります。虫歯の不安があるときには早めに歯医者さんに相談したり、丁寧な口腔ケアを心がけたりしたいですね。
今回は、妊娠中の虫歯の原因や対策方法についてチェックしていきましょう。

妊娠中に虫歯が増えやすくなる原因4つ

唾液の質が変化し、口腔内が乾燥する

妊娠中には女性ホルモンの分泌が増え、体にさまざまな変化が起きるものです。 女性ホルモンは口腔内の環境にも影響を及ぼします。特に、唾液の分泌量が減って口腔内が乾燥し、虫歯菌が繁殖してしまうケースは多いものです。 また、初めての妊娠で緊張や不安を抱え、そのストレスによって唾液の分泌量が減ることもあります。

つわりが酷くて歯磨きができなくなる

妊娠中につわりに悩まされる方は少なくありません。吐きづわりで口に歯ブラシを入れるのもつらいという状態が続けば、虫歯が増える可能性は高まります。

食事を数回に分けて摂ることが増える

妊娠中期以降には赤ちゃんが大きくなり、胃が圧迫されていきます。すると一度にたくさんの食事ができず、少量の食べ物を数回に分けて食べることが増えるのです。 また、食べづわりの状態が続いてつい食べすぎてしまう方もいるかもしれません。 食べる機会が多い場合、口腔内は酸性の状態になりやすく、虫歯も自然と増えてしまいます。

30代以降に歯周病のリスクが高まりやすい

現在、女性の初産平均年齢は20代後半から30歳ごろですが、30代以降には歯周病のリスクがグッと高まるといわれます。 口腔トラブルを抱えやすい年齢なので、これまでよりも集中的にケアする必要があるのです。

妊娠中は忘れずに歯科検診を受けておこう

虫歯リスクが高まる妊娠中には、ぜひ歯科検診を受けておきましょう。妊娠中に歯科検診代の助成が受けられる自治体も多いものです。 検診では母子手帳を持参し、妊娠中であることを伝えましょう。歯科医院では、胎児に影響が及ばないような治療法や投薬方法を選んでもらえるので、心配はいりません。
また、お腹が大きく治療中に仰向けになれないといった場合にも、相談すれば柔軟に対応してもらえます。

妊娠中に意識したい口腔ケアのポイント

歯科検診と並行して、自宅での口腔ケアにも気を配りたいですね。 妊娠中には、食べたら葉を磨くよう常に意識しておきましょう。つわりなどでどうしても歯磨きができないときには、うがいをするだけでも多少は虫歯予防効果が得られます。 マウスウォッシュを使うなどして、うまく虫歯対策をしてみましょう。

妊婦イメージ

妊娠中の虫歯を放置すると、最悪の場合母子感染が起こり、赤ちゃんに虫歯が遺伝する可能性があります。また、歯周病による炎症が早産の原因になるケースもあるものです。
お母さんと赤ちゃんの健康を守るためにも、妊娠中にはぜひ虫歯治療をしておきたいですね。