2018.12.15
妊活前に検査しておきたい「性感染症」のチェック
妊活を始める前に、まずチェックしてほしい検査があります。それは「性感染症」のチェックです。自覚症状の少ない性感染症は、気づかないうちに感染しているというケースが多いです。
性感染症に感染していると、妊娠しにくくなるだけでなく、胎児に影響が出ることもあります。自分には関係ないと思わず、妊娠を希望するのであれば「妊活を始める前に」検査を受けることをお勧めします。
ここでは、検査を勧める理由や重要性、受けるべき性病検査の種類についてご説明します。
不妊症の可能性?妊活前に性病検査を勧める理由とは
現在では、妊娠すると必ず産婦人科で尿検査と血液検査で性病の検査を行います。そのため「その時に検査すればいい」と思っている方も多いかもしれませんが、それでは遅いのです。なぜなら、性感染症に感染して菌が膣から入ると炎症を起こし、それを放置しておくと、炎症が子宮頸部、子宮内膜、卵管へと広がり、不妊症を引き起こす危険があるからです。
また、妊娠できたとしても病原菌やウイルスが胎児に影響を与えることもあり、流産の恐れや胎児が病気に感染してしまう恐れもあります。
早期発見で早めに治療を行えば、不妊症を防ぐことはできます。自覚症状は無くても妊娠を望むのであれば、妊活を始める前に検査を受けておくのが安心です
妊活の障害となる体の不調
妊娠しやすい体を作るためには、妊娠に影響する不調を取り除く必要があります。妊活を妨げる体の状態を見てみましょう。
妊活前に検査したほうがいい性病の種類と与える影響
妊活前に検査したほうがいい性病にはどのようなものがあるのでしょう?妊娠自体に影響を及ぼすものと、胎児に影響が出るものに分けてご説明します。
不妊症の恐れのある性病
・クラミジア感染症
不妊を引き起こす可能性が一番高いのが、この「クラミジア感染症」です。また、感染者数も最も多いとされています。自覚症状がほとんど無いため放置してしまうことが多く、炎症が広がり卵管が変形したり、塞がったりしてしまうことで精子が通れず不妊を引き起こします。
男性も注意が必要で、感染が進むと無精子症の原因になることもあります。
・淋病(淋菌感染症)
淋病に感染すると、卵管狭窄によって不妊を引き起こす可能性があります。こちらも自覚症状はほとんどありません。産道感染により退治にも淋病が感染する恐れがあり、感染すると新生児結膜炎を発症する危険があります。
・性器カンジダ症
カンジダはもともと体内にいる常在菌で、ストレスや免疫力の低下によって性器カンジダ症を発症することがあります。発症すると膣内の酸性度が高くなり、精子が卵子に辿り着けない可能性が高くなります。
胎児に影響が出る性病
・梅毒
梅毒に感染したまま妊娠すると、胎児に感染してしまう可能性がかなり高いです。早期発見をし治療を行わないと、胎児が胎内で亡くなってしまったり、先天梅毒として生まれてしまったりと、大変危険な病気です。
・ヘルペス
ヘルペスの妊娠時の発症は症状が重くなることが多く、最悪の場合には流産や早産の原因となることがあります。出産時に発症すると産道感染してしまう可能性が高いので、帝王切開で出産することになります。