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2018.04.30

【大人のUV対策講座】日焼け止めの「SPF」と「PA」の意味とは?

日焼け止めイメージ

紫外線によるシミやシワを防ぐためには、日焼け止めが欠かせません。 これはもはや周知の事実といえますが、では日焼け止めに表記されている「SPF」と「PA」の意味をしっかりと把握できていますか? より万全なUV対策を行うためにも、日焼け止めのSPFとPAの意味を再確認しておきましょう。

まずは紫外線の種類をチェックしよう!

SPFとPAの意味を正しく理解するためには、まず紫外線の種類について深く知っておく必要があります。地上に降り注ぐ紫外線には「UVA」と「UVB」の2種類があり、それぞれ肌に与える影響が異なります。 1つ目のUVAは、肌の奥にある真皮にまで到達し、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどを破壊します。その結果、シワやたるみなどの老化を引き起こしてしまいます。 対してUVBは、肌表面の炎症を引き起こし、活性酸素を発生させます。 するとその過剰な活性酸素によってメラニン色素が作られ、日焼けやシミの原因になるのです。 では以上を踏まえたうえで、SPFとPAの意味を見ていきましょう。

日焼け止めの「SPF」とは?

SPFとは、サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略語です。 上でご紹介した「UVB」に対する効果を表しています。 紫外線を浴びたとき、「UVBによる炎症をどれくらいの時間防げるか」ということを意味しているのです。 SPF1につき、15~20分程度UVBの影響を防げるといわれています。 つまり、SPF20であれば、20×15~20分=300~400分防げるという計算になります。 しかしこれはあくまでも単純計算で、汗や摩擦などで日焼け止めは落ちてしまいます。 SPF20の日焼け止めを塗っているからといって、300分ずっと日焼けをしないというわけではありません。

日焼け止めの「PA」とは?

PAとは、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略語です。 こちらは「UVA」に対する効果を表しています。 PAの後に続く「+」の多さで、UVAに対する効果の高さを示しているのです。 ちなみにUVAは、秋や冬にも意外と多く降り注いでいます。 また、ガラスや雲を通り抜ける性質があるため、室内や天気の悪い日も注意が必要です。 日常生活ではPA++~+++程度のものを、レジャーなどではPA+++~++++程度の日焼け止めを選ぶようにしましょう。

女性イメージ

SPFやPAの数値は高いほど対紫外線効果が期待できますが、その分肌に負担をかけてしまいます。少しの外出や屋内に長くいるときであれば、SPF10~20程度のもの、PA++~+++の日焼け止めで十分です。 ただし、真夏の炎天下でマリンスポーツや運動をするというときは、SPF50、PA++++などの日焼け止めを使用しましょう。 シーンや季節によって臨機応変に使い分けて、より肌に優しく効果的なUV対策を行っていくことが大切です。