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2016.11.15

妊活に漢方は効果的? 漢方を選ぶための基礎知識とは

妊活の一環として漢方薬を利用することがありますが、漢方薬と一般的な医薬品にはどのような違いがあるのでしょうか?
安心して妊活を行うために知っておきたい漢方薬の基礎知識についてご紹介します。

漢方薬と一般的な医薬品はどんな点が違う?

漢方薬は、中国で生まれて日本へ渡り独自に発展してきた伝統的な東洋医学のひとつです。 西洋医学と違う点は、個人の体質、体形、自覚症状などに合わせて体調をととのえるために多角的に判断して漢方薬を選ぶ点です。
一般的な医薬品は、1つの症状に対してどの薬を使うか考え選びます。
対して漢方薬は「証(しょう)」と呼ばれる体の状態や体質によってさまざまな生薬を選びます。 たとえば「頭が痛いから頭痛に効果がある薬を飲む」という行動は西洋医学の考え方であり、漢方を使った治療では、頭痛を起こしている原因を「体の状態や体質から総合的に判断して複数の生薬を組み合わせた漢方薬を処方する」という方法になります。
生薬とは、自然の中から採取した動物の骨や皮、植物や鉱物といった素材を乾燥させたり砕いて粉にしたもののことです。
漢方薬は一般的な医薬品とは違って急激に作用しづらく、慢性的な痛みの軽減や体質改善に効果を発揮しやすいと考えられています。

漢方に期待できる妊活への効果や役割

さまざまな不妊クリニックを受診しても不妊の原因が見極められない場合があり、現代の医学ではすべての不妊の原因を根本的に解決することは難しいといえます。
不妊に悩む人の中には、体質を改善するために漢方薬を飲み始めたら妊活が成功し妊娠しやすくなったという人もいます。
漢方は、人体の機能を高めることを目的として使用されるため、自然に妊娠しやすい体を作るために利用できると考えると良いでしょう。

一般的に漢方薬は副作用が出にくいといわれていますが、漢方薬も薬の一種であるため完全に副作用がないとは言い切れない面があります。
一部分の痛みや症状に対して効果が出やすいように精製した一般的な医薬品に比べれば副作用は出にくいというだけで、まれに副作用が起こることもあるため使用上の注意をよく守って使用することが大事です。

妊活に役立つ漢方を入手するには?

漢方薬は一般的な薬品とは違い、体質改善のために長期的に使用することも可能なため、妊活におすすめです。しかし、間違った漢方薬を選んでしまったり、体質に合っていない漢方薬を使用しているといつまでたっても効果が出にくいといえます。
通販や薬局などで手に入れることができる漢方薬もありますが、妊活のために漢方薬を使うことが初めてという人は漢方治療を取り入れている不妊クリニックで診断してもらうか、漢方薬局などで処方してもらった漢方薬を取り入れることをおすすめします。

「漢方なら妊活中でも安心してとり入れられる」と考える女性は多くいます。
昔から用いられてきた漢方のパワーを借りて、妊活をスムーズに行ってみてはいかがでしょうか。