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2016.02.28

【妊活中のカップル】が摂取したい葉酸とはどんな成分?

赤ちゃんの到来を希望している妊活中のカップルなら、妊娠前に摂取したい栄養素について興味を持って色々と調べていることでしょう。
妊婦に不足しがちだったり、妊娠中に積極的にとりたい栄養素のひとつに葉酸があることをご存知ですか?
葉酸は妊娠前から摂取することが大切な成分。
葉酸とは一体どのように人体とかかわっている成分なのかをご紹介します。

葉酸とはどんな栄養素?

葉酸とは水溶性のビタミンで、ビタミンB群に分類される栄養素のひとつです。葉酸が単体で活躍するわけではなく、ビタミンB6やB12といったビタミンB群やビタミンCと相互に作用しあって体内で働いています。
葉酸を摂取することで、赤血球の異常や悪性貧血を防ぐサポートをしたり、人間の体が正しく細胞分裂を行うための手助けをしてくれます。

人間の体は最初、受精卵というひとつの小さな細胞でした。細胞分裂を繰り返しながら、皮膚や骨や血液といった人間の体を構成するために必要な細胞へと姿を変えていくのです。そのため、赤ちゃんを身ごもる女性や胎児のためだけでなく、男性や高齢者にとっても必要な栄養素であるといえます。
そこで、妊娠のためだけでなく健康の維持のために、意識して摂取しておきたい成分のひとつと言えるでしょう。

葉酸が多く含まれている食べ物

ほうれん草やレタスといった葉ものの野菜や、豆類に多く含まれています。
葉酸は水溶性であり、熱に弱い性質を持つため体内に少量しかためておくことができない特徴があります。
そのため、妊娠を希望している妊活中のカップルは毎日適量を摂取することが好ましいと考えられます。

葉酸が不足しやすい人の特徴

野菜が嫌いだったり、アルコールが好きで飲酒量が多い人ほど葉酸が不足しやすくなるといわれています。
また、野菜を多く食べているつもりでも、葉酸は熱に弱い特徴がある栄養素です。そのため調理方法次第では充分に摂取できない可能性があります。
さらに、アルコールを過剰にとりすぎると、葉酸がスムーズに体内に吸収されることを邪魔する恐れがあるといわれており、毎晩浴びるように飲んでいるという人は注意が必要です。

レタス100gあたりに含まれる葉酸は大体70μg(マイクログラム)程度です。レタスには鉄分やビタミンCも含まれているため、妊活中の食生活にとりいれるためにおすすめの食材だといえます。
ただ、成人の男女が1日に必要とする葉酸の摂取量は約240μgだといわれています。そのため食生活が偏りがちな人は、サプリメントなどで補う方法がおすすめです。

葉酸に期待できる効果とは?

葉酸を摂取しておくことで、妊娠中の胎児の奇形を予防する効果が期待できます。 赤ちゃんを宿している初期の段階で葉酸が不足すると、細胞分裂を盛んに繰り返す過程で脊椎の発達に異常をきたしたり、神経管血管症(NTD)と呼ばれる奇形が起こることがあります。 神経管血管症は赤ちゃんがお腹に宿ってから約1か月の間に発症するため、予防のためにはできれば妊娠する前から摂取しておくことが大切です。

赤ちゃんのためにも、前もって体内を整えてみてはいかがでしょうか。