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2017.12.30

妊婦の大敵!タバコの受動喫煙を防ぐために注意すること

妊娠中の受動喫煙は妊婦本人だけでなく胎児に悪影響を及ぼすといわれています。具体的に受動喫煙は、妊婦やお腹の中の赤ちゃんにどのような影響を与えてしまうのでしょうか。今回は受動喫煙が妊婦に与える影響と、受動喫煙を防ぐコツを紹介します。

受動喫煙が妊婦に与える影響

普段からタバコを吸わない人は、受動喫煙によって息苦しさを感じることがあります。
それはたばこの煙を吸うことで鼻から血管へ一酸化炭素が取り込まれ、酸素欠乏状態になるからです。お腹の赤ちゃんは血管からしか酸素を得ることができないので妊婦が吸い込んだ一酸化炭素によって酸素欠乏状態になると細胞分裂が正常におこなわれなくなり、未熟児や早産の原因になってしまいます。また最悪の場合、受動喫煙が原因でダウン症などの重い病気を抱えて生まれてきてしまうこともあるのです。
また受動喫煙を続けるとがんになる確率が上がるといわれています。肺がんだけでなく、女性の場合乳がんになる恐れもあるので注意が必要です。 このように、タバコは百害あって一利なしといわれるほど健康に対して何のメリットもないのです。

受動喫煙を防ぐコツ

・分煙を徹底する

家庭や職場の環境からどうしても受動喫煙の危険性を避けられなければ、分煙が必要です。ベランダなどの屋外か、密閉できるドアのある部屋を喫煙所とし、そこ以外では絶対に吸わないようにしてもらいましょう。

・こまめにうがいする

もし気をつけていてもタバコの煙を吸い込んでしまったら、こまめにうがいをするようにしましょう。吸い込んだときに、鼻や口の中の粘膜にへばりついた煙の成分を洗い流せばより早く有毒物質を取り除くことができます。

・高機能マスクで防ぐ

どうしてもタバコの煙が避けられない状況では、高機能マスクの使用が有効です。「PM2.5対応」と書かれているマスクはフィルターの機能が高く、有毒物質を吸い込むのを防いでくれます。外出時には必ず携帯し、いつでも対応できるようにしましょう。

・夫や家族に理解してもらう

夫や家族が喫煙者なら、これを機会にタバコをやめてもらうのが最良の方法です。喫煙者がいきなりタバコをやめるのは難しいことかもしれませんが、胎児への影響などを詳しく説明すれば一念発起してくれるかもしれません。

男性が喫煙していると、生殖機能自体にも大きな影響を及ぼします。精子に不良ができ不妊になったり、胎児の奇形につながる可能性が非常に高いのです。どうしてもやめられないという場合は電子タバコに切り替え、徐々に減らし最終的にタバコをやめるように努力してもらうのもいいでしょう。
子どもが五体満足で生まれてくるように努力するのは、親としての義務といえます。お腹に生命を宿した瞬間から、子どもの人生が始まっているという自覚をしっかりと持ち、より良い環境で生まれてくる赤ちゃんを迎えられるようにしましょう。